第13話 追跡
「ん?」
ティグリッサを出発して二時間ほど走った所で休憩も兼ねて軽く晩御飯を食べているとスーさんからまた念話がきた。
『スーさん、どうした?』
『リリア、晩御飯お替りして寝た』
『ぶふっ』
危うく飲みかけのお茶を吹き出すところだった。まさかこの状況でお替りするとは。さすがリリア、いい根性している。
『お替りもらえたのか?』
『んん?牛丼出した』
どうやらスーさんが自分のインベントリの中に入れてあった牛丼を出したようだ。そう、うちの従魔はどの子も優秀で【時空属性】魔法が使えるので各自のインベントリの中に色々隠し持っている。
主であるはずの自分は【時空属性】持ちなのになぜかインベントリは使えずわざわざ魔法付与用の腕輪に【時空属性】を付与して作ったアイテムボックスを使っているのに従魔たちはインベントリが使えるとか解せぬ。もっともスーさんに腕輪は付けられないのでこれはこれでいいのだが。
当然のように時間停止が付いているので出来立てのご飯とかを色々と持たせているのとは別に各自で集めた内緒の品も隠し持っているようだ。何を持っているかはもちろん内緒なので俺も知らないのだが、以前にスーさんが蛇の抜け殻を自慢げに取り出して見せてくれたのにはびっくりしたもんだ。
『分かった。もう一人女の子がいると思うけど。』
『その子もお替りした。』
どうやら大丈夫のようだ。そうかお替りしたか。まぁ牛丼美味しいからな。
『もう少ししたら近くまで追いつけるから引き続きの護衛を頼むな。』
『ん、大丈夫、リリア守る。エリザベスも守る』
そう言ってスーさんの念話が途切れた。エリザベスはアレンの娘の名だったか。何とか二人で仲良くやっているようなのでまずは安心であるが、なるべく早くにできれば目視できるくらい近くまで追いついておきたい。
気が付くと先ほどむせたせいだろうか、レベッカが少し心配そうにこちらを見ている。決して一人でブツブツ言っている怪しいやつを警戒しているわけではないはずである。
「従魔のスーさんから念話で今のところ二人とも問題ないようだ。ご飯を食べて今は寝ているそうだ。」
「従魔と念話していたのですね。急にブツブツとおかしな言動をし始めたので変なものにでも取りつかれたのかと思いましたよ。」
なんかかなりディスられているが気のせいだろう。削られた何かに気が付かないふりをするために半分くらいに減った魔導二輪の魔力タンクを二台とも満タンにして出発する。日付が変わるくらいまでには馬車を捕捉したい。
尻が痛くなってきたのでそろそろ休憩を入れようかと思っているとタリアの町の灯りが見えてきた。スーさんの気配からするとどうやらタリアの街中ではなく少し離れた所にいるようだ。さすがに誘拐した子供を連れて宿屋で一泊するわけにはいかなかったのだろう。
町の手前の森の中で野営しているようだ。街道沿いに近くまで魔導二輪で乗り付ける。そこからは魔導二輪を一旦自分のアイテムボックスにしまい徒歩に切り替えて森の中を馬車が見えるところまで接近する。
ここで見つかる訳には行かないので馬車と周りにいる護衛の数を確認して一旦離れる。
魔導二輪は魔力で回転力を得るのでガソリンエンジンと異なり電気自動車のようにエンジン音がしないし電動でもないのでコイルの共振音も無くほぼ無音である。
こういった尾行にはうってつけなのだが普段乗るときはアクセルを開けてもエンジン音がしないので何か物足りない気がする。あまりに寂しいのでスーパーバxカーを作って付けようかと真剣に考えたくらいだ。
ようやく馬車に追いついた。目視で確認できたしスーさんがいるので少し離れたくらいでは見失うこともないのでここに留まって無駄に張り付いて監視する必要もない。
一緒に野営して体力を使う必要もないのでタリアの町に入り宿屋で一泊することにした。やっぱりベットで寝る方が疲れも取れるし。
歩くには少し遠かったが魔導二輪で乗り付けて目立つのを避けるためにも徒歩でタリアの町に向かう。レベッカが一緒なので門もすんなり通過してタリアの町に入ることが出来たので宿屋でひとまず部屋を確保する。
「しかし追跡任務中なのにのんびりご飯なんか食べててもいいのでしょうか?」
今は部屋を取った宿屋に併設された酒場でレベッカと一緒に遅い晩御飯を食べている。途中で軽く食べたが、小腹がすいたし温かいものが食べたかった。
「いいのいいの。どうせ向こうも朝まで動かないだろうし。それに何処の馬車なのか正体も判明しちゃったし。」
「まさか女神教の教会所属の馬車が誘拐犯に使われていただなんて思いもしませんでした。」
「まだ教会関係者が黒幕と決まったわけではないけど…まあ間違いないだろうね。」
「魔力持ちの子供を集めて一体何をたくらんでいるのでしょうか。」
「さあな、まさか破壊神をよみがえらせるための生贄ってわけないし。それよりも今のうちに体力温存しておかないと明日も追跡だしな。」
「任務の時は駆け足で馬車を追跡したりもするのでそれに比べれば移動は魔導二輪なのでだいぶ楽なのですが…」
「でも慣れない魔導二輪だから変なところに力が入って疲れてるんじゃない?多分明日変なところが筋肉痛になるよ?」
「普段から騎士団の訓練をしているので問題ありません。」
「そうだよね。慣れないと内腿とかが痛くなるけど普段から馬に乗っているなら大丈夫か。でも俺は魔導二輪は久しぶりだから肩とかお尻が痛くてきつかったし明日には背中とか痛くなりそう。」
「鍛え方が足りないのでは?」
「そうだね。もう30だから中々疲れも取れなくって。悪いけど夜はゆっくり寝させてもらうよ。」
「そんなのんきなことを言っていて大丈夫でしょうか?」
「大丈夫、大丈夫。魔獣にでも襲われない限りどうせ朝まで動かないし。まあさすがに酒は飲まないけど。」
そう言って晩御飯を食べ終わるとレベッカと別れて自分に部屋に戻るとお風呂代わりに【クリーン】の魔法を掛けて早々にベットに入って寝てしまった。
次の日の朝、だいぶ早い時間にスーさんからの念話で起こされた。どうやら日の出と共に活動を開始したらしい。犯罪者集団の癖に勤勉なことで。
昨日の無理がたたりアチコチ軋む身体にムチ打って起き上がり朝食を食べ終えてこちらも出発準備をする。
****************
わたしレベッカは今まさに街道から少し離れた森の中で空を飛んでいます。
急に何をいっているか分からないかもしれませんが四角いバスケットを人が乗れるくらい大きくしたくらいの石のようなものでできた箱に乗って宙に浮いています。
アーミーのxライングプラットフォーム風飛行物体って言っていましたが何の事か分からない物?に乗せられて移動中なのです。
「ユージ、空中に浮いているけどこれは旧魔法文明時代の発掘品なの?それともダンジョンのドロップ品かなにかなの?」
「うーん、使っている魔導術式は確かに旧魔法文明時代の物を使ってはいるけど。」
「魔導二輪も凄いと思ったけどこれはもっと凄いわね。まさか空中に浮いて移動する乗り物とか。」
「でも魔導飛行船も空を飛んで移動するしそんなに珍しくも無いんじゃないの?」
この世界には昔の文明の発掘品である魔法を動力とした稼働可能な飛行船が何艘か発掘されている。
大体が50から100人乗りの大型飛行船がであり王国ではそのうちの4艘程が稼働している。
王都を中心として環状に遠くの都市を順番に回っていく外環航路と近隣都市を回る内環航路の二種類ありそれぞれ一艘ずつの二艘が交替で稼働している。
「どれも100人位乗れる大きい船じゃないですか。こんな二人しか乗れない小さいものなんて始めて見ました。」
「いやー見つけた術式が小型用だったからねー」
「全く、そんな術式何処の遺跡から発掘したんですか。」
「えっと、見つけたのはお隣の帝国の帝都にある図書館の蔵書の中からだよ? 倉庫に積んであった本の中から引っ張り出したうちの一冊に書いてあったんだ。」
(まあ、倉庫は倉庫でも禁書庫だけどね)
「そんな所に置いてあったのですか?」
「んーペン技のフレッシャーズ特集? MP出版の月刊ペンタグラム技術の付録で"定番100の魔導回路"って小冊子の中の何に使えば良いのかよく分からない術式の混じって載ってたのを見つけ出したんだからある意味発掘になるのかも?」
「何で疑問形なんですか。」
「えっと、他にも週刊ゴーレムを作ろうとかがあって、創刊号付録のゴーレム核の魔石は…持って帰ろうかとどんだけ思ったか。」
「ふーん」
「ちゃんと元通りの場所に戻したよ。複製はしたけど…」
「…ちゃっかりしていますね」
「まあね」
「誉めてないですよ」
「…」
そんな感じで狭い場所で小声でお喋りしているがちゃんと犯人の馬車を尾行している。
何で魔導二輪じゃないのかと言うと元々こっそり尾行するために街道沿いの森の中を並走する予定だったがいくらステータスが高いといっても素人の運転なうえに使っている車両も所詮素人が設計した見てくれだけ似せたオフロード車だし。
それを使って走破できるほど原生林は甘くなかったのだ。舗装されていない悪路とはいえ人手が入った街道ならば問題ないくらいには走れるが街道沿いに走る馬車を見失わない距離で魔導二輪を使って尾行したら流石にバレるだろう。
結果、こうして街道から少し外れた森の中を高からず低からずの木々の間を縫うように浮かんで駆け足くらいのスピードで追いかけているのだが…
『ブゥン』
「きゃぁ」
『ギュ』
『ゴリ』
っち、革鎧め。
慣れない飛行で森の中の木々を縫うように進むFPHに乗っているために木にぶつかりそうになる度に後ろに乗っているレベッカが軽く悲鳴を上げて引っ付いてくる。
いつもは凛としているうさ耳がぺったんこになって頭に張り付いている姿が尊くてついすれすれを飛んでしまうのだが…っち、革鎧め。
レベッカと微妙な感じのキャッキャウフフなひとときを過ごした甲斐あって見つかることなく無事にシーゲル子爵領領都のホルストイに到着した。
「いくらホルストイの女神教教会の一番偉い司祭が乗っている馬車とはいえ拐った子供を乗せたまま乗り付けるとは。やっぱり教会ぐるみの誘拐なんだな。」
「どうやらこの教会が彼らのアジトの様ですね。私はこの後、予定通りシーゲル子爵の所に行って副団長達と合流します。」
「頼むな。最悪、子爵もグルの可能性も有るから少なくともアレン達と合流するまでは周囲にも発言にも気を付けろよ。」
「…そうですね。その可能性もありますので警戒は怠らないように気を付けます。」
「無理はするなよ。」
「了解です。」
そう言い残してレベッカが副団長達と合流するために離れていく。
俺は残って教会の張り込みを続ける為に街の喧騒に気配を沈み込ませて行くのだった。
****************
その頃、拐われたリリアとエリザベスは教会地下にある"懺悔室"と書かれた部屋にいた。二人の後から入ってきた司祭長が慈悲深く見えるような微笑みを称えながら話しかけてきた。
「今日は女神様に選ばれたお二人を迎えられて私は喜びに打ち震えています。そう、貴女達は女神様に選ばれたのです。貴女達と同じように女神様に見いだされた先輩方があと4人居ます。今の時間はお隣の部屋で女神様の使徒となるべく修行をしています。貴女達も明日から立派な女神様の使徒と成るべく一緒に修行をいたしましょう。」
どうやら同じように拐われた来た子達が4人居るようだ。今は隣の"説教部屋"と書かれた部屋のなかでなにやら"修行"と称した洗脳活動を施されているらしい。
最もリリアもエリザベスも司祭長が言ったことが余り理解できず"こいつはナニを言っているんだ?"とポカンとしている。
「んん、まっ、まあいいでしょう。今日のところは疲れているでしょうからここで休んでおきなさい。後で4人の先輩達とご挨拶しましょう。」
そう言い残して司祭長は部屋を出ていく。
『ガチャリ』
部屋に外から鍵をかける音を残して。
「エリザベスちゃん、起きた?」
「うん。リリアちゃんも」
「ここ、何処だろう。」
「わからないわ。でもさっきの人、教会の司祭様の様な格好をしていたし女神様のお話をしていましたから教会の中なのかもしれませんわ。」
「私は教会の事はよく知らないから判らないや。私達どうしてこんなところに居るんだろう?」
「私達、多分拐われちゃったんだと思います。お父さまに言われてましたの。子供が居なくなる事件が街で起きているって。悪い人たちに拐われたかもしれないと。ですからわたくしも気を付けるようにと言われていましたのに。」
「そうなんだ。お母さんはなにも言って無かったかな。いつも通り良い子でお留守番してって。魔導師様はスーちゃんと一緒に居れば大体大丈夫だって言ってたな。」
名前を呼ばれたと思ったのかリリアにへばりついていたスライムのスーさんが顔を出す。
「そういえばゆっくりとご挨拶出来ていませんでしたわね。改めまして、私はエリザベスと申します。伯爵様の騎士団副団長アレンの娘です。スー様もリリアちゃんもよろしくお願いします。」
そう言って綺麗なカーテシーをしながらエリザベスがスーさんに自己紹介をする。釣られてリリアも慌てて名乗り直す。
「えっと、パルミレリアが娘、パルミリリアです。リリアとお呼びください。この子はスライムのスーさん。魔導師様の従魔なのです。」
そう言ってぎこちないカーテシーで返礼する。スーさんも出て来て何となく真似している。それを見たエリザベスが嬉しそうにニコニコしている。
「リリアちゃんのお名前はパルミリリアなのですね。それにしてもスー様、何て可愛らしいのかしら。ええっと撫でてもよろしいかしら?」
そう言いながらエリザベスが恐る恐るスーさんに手を伸ばす。
「どうぞなの。スーちゃん、エリザベスちゃんとも仲良くしてあげてね。」
「…」
そう言われたスーさんは触手を出してサムアップするとスルスルとエリザベスに近寄り、その上にエリザベスがそっと手を置いた。
「あぁ、スベスベで何とも言えないさわり心地です。ちょっと暖かいのですね。見た感じからもっとひんやりしているのかと思いましたわ。」
「あー、暖かいのはさっきまでリリアのお腹にくっついていたからかも。スーちゃんは”あったか”も”ひんやり”も自分で出来るんだって。だからスーちゃんと一緒だと寒いときでもぽかぽかなの。それに暑いときは”ひんやり”なんだって。」
「な、何て羨ましいのかしら。私、寒いのが苦手で冬の夜眠るときのお布団の”ひんやり”とか朝の寒さとかに弱くて。でもそれもスー様が居れば解決なのですね。あぁ、私もスー様が欲しいですわ。うちの子にならないかしら?」
「スーちゃんは魔導師様のスライムだから魔導師様に聞いてみたらいいかも。」
「そうですわね。ところで先程からリリアさんが仰っている魔導師様とは…伯爵様の所にいらっしゃる魔法使いの何方かの事でしょうか?」
「う~ん、多分違うと思う。魔導師様はお隣の"コーボー"に住んでいて、リリア達に使っていないお家に住んでてもいいよって言ってくれたの。」
「ティグリッサの街にそんな方いらしたかしら?」
「私のお家があるのは”西”って言われていて塀の外側だから本当は街の外になるんだって。魔導師様はそこで、ええっと”ジショー レンキンジュツシ”でとっても良く効くポーションとか凄い魔道具を売ったりしているんだって言っていた。」
「”ジショー レンキンジュツシ”?…まあ、錬金術師を名乗っていらっしゃるのですね。」
「錬金術師と自称錬金術師は何か違うの?」
「あら、リリアちゃんはご存じ無いのですね。これは私が”薬師アリシア物語”という本で読んだお話なのですが…」
そう言ってエリザベスがこの世界の錬金術師に関してリリアに説明した内容によると…
この世界に錬金術師は3.5人いると言われている。そう、3人でも4人でもなく3.5人なのだ。
そのうちの3人は誰もが知っているといわれる有名な錬金術師である。
この世界の錬金術師とは魔法職の頂点に立つ者の事であり属性魔法を使う一般的な魔法使いの頂点である大魔導士を超える威力を持つ属性魔法を使いこなす上に上級魔法薬であったり強力な魔剣であったり緻密なゴーレムであったりとそれぞれが持つ専門分野で誰にも真似できない様な物を作ることが出来ると言われている。
ただし、3人が3人とも変わり者であり傲慢で偏屈なうえ人嫌いでめったに表舞台に現れないため3人とも既に死んでいるのではないかとのうわさも絶えないのだが。
ちなみにエリザベスの話に出てきた薬師アリシア物語は3人の錬金術師の一人である魔法薬の製造に秀でた”おばば”に弟子入りした薬師アリシアの生涯を綴った物語である。
そんな伝説の様な3人の錬金術師にあやかってか、彼らの弟子や後継を名乗る者や我こそはと4人目と名乗る輩まで色々と過去に何人も現れては消え現れては消えている。中にはそこそこ優秀な者も居たのだが所詮そこそこどまりであり彼らのほとんどがちょっと手先が器用な魔法使いどまりである。
なので世間では彼らのことをまとめて”自称錬金術師”と呼び半端者の意味を込めて0.5人の錬金術師と呼んでいるのだ。
「じゃあ自分で”自称錬金術師”ってい言っている魔導師様は、まあまあな魔法使いってことなのかな?」
「自分から”自称錬金術師”を名乗る方はあまりいらっしゃらないと聞きますがそういった方は自分があれこれできるがあまり突出した特徴がない器用貧乏であることを皮肉って使うとか」
「あー、確かに魔導師様はいろいろできるて凄いの。何といってもお料理が上手でご飯がおいしいの。見たこともないご馳走をたくさん作ってくれるので私もたくさん食べさせてくれるの。あと、お風呂のお湯もすぐに溜めちゃってパパっと準備しちゃうの。それにリリアが今着ているこのお洋服も魔導師様が作ってくれたの。とっても可愛くてお気に入りなの。」
「な、なるほど。リリアの魔導師様は、あれこれできる方なのですね。だから”自称錬金術師”って自分で言っているのね。」
「ん。とってもすごい魔導師様なの。そんな魔導師様のスーちゃんが居れば大丈夫なの。」
「そ、そうね。スー様が居れば大丈夫そうね。」
リリアからスーさんの主である魔導師の話を聞いてむしろ一抹の不安を募らせるエリザベスであった。
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