第4話 ドゥギーの呪い

 由来をいうのが面倒でドゥギーが「本名」だというネタを披露してしまった僕。そのせいで家族からも「ドゥギーさん」と呼ばれるようになりました。


 大学を卒業して、社会人になってから出会った友人に対してはまず「ドゥギーは本名」というネタで心を掴むようになります。


 しかし、ドゥギーという名前が浸透したが故の弊害が生まれます。まずは友人たちが「ドゥギー」以外の名前が呼べなくなることです。昔のカノジョがドゥギーから僕の本当の名前で呼ぼうと挑戦しましたが、3日で挫折、結局ドゥギーに戻りました。カノジョは


「ドゥギーの呪いだ」


 と嘆いていました。


 次はドゥギーが本名だと信じて疑わない人物が出現したことです。そんな人、ホントにいるのかとお思いかもしれませんが、いるんです。それは僕の甥っ子、姪っ子たちです。彼ら彼女らは物心ついた時から僕のことを「ドゥギーおじちゃん」と呼ぶように親に仕込まれているので、僕の名前が本当にドゥギーだと信じて疑いません。


 それでも、甥っ子姪っ子が小学校2、3年になる頃に僕の両親が口を滑らせて僕の本当の名前を言ってしまい、バレてしまうのがオチですが。ちなみに1番下の甥っ子が僕の本当の名前を知ったのは2019年でした。


 人生の半分以上ドゥギーという名前を使っていますので、もう本名でいいんじゃないかななんて思ってしまいます。次回はドゥギーという名前の別の由来を紹介したいと思います。


 ちなみにドゥギーとは英語で小さい犬という意味でスペルはDoggieです。僕は犬恐怖症ですが。


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