第3話
春彦はワクワクとした気持ちで授業を受けていたが教室内で話しかけてくるものはおらず、昼休みとなってしまいふとあることを思いついた。
「(今までの学校生活で僕から話かけたことはほとんどなかったな、)」
「(まさか!僕が話しかけないから誰も来なかったのでは? そうだとしたら、、私から積極的に行動をすれば友人ができるんじゃないか?)」
「(こうしてはいられない!次に目の合った人へ話しかけよう、私は変わると決めたのだから。名前はすべて頭の中へ入っている!わたしならいけます!!)」
春彦は顔を上げて教室の中を見回すとこちらを見ている人がいることに気がつき、声をかけた
「あ、あの.....えっと...木村沙夜さんですよね。こ、こんにちは。」
「こんにちは、どうかしましたか?」
春彦は話すことに成功した喜びと同時に、女の人と話すことに緊張し言葉がなかなかでないでいた。
「そ、その..」
「どこか体調が悪いんですか?」
「いえ!なんでもありません!さようなら!!」
春彦は恥ずかしくなってしまい走って教室を飛び出そうとした
「(だ、だめだ!女の子と話すのは私にはまだ早すぎる!しかし友人としての一歩は踏み出せたはずだ!)」
急いでドアを開けようとしたその時、教室の中がまばゆい光で包み込まれる。
「キャーーーー!!!!!」
「うわ!まぶしい!いったいなにがおこってるんだ!!」
「(゜∀゜)キタコレ!!ハーレムつくるぜ!」
目が開けられないほどの光がようやく収まるとそこは元いた教室とは明らかに違う黒い部屋へと春彦は移動させられていた。
「なんだここは、何も見えないぞ」
コツ...コツ...コツ
誰かが春彦のもとへと近づいてくる足音がした。
「私はあなたたち地球でいう神様というものです。」
「.......(!!!!!!!!!!)」
音の距離からもっと遠くへいると思っていた人物が目の前へといきなり現れ春彦は内心びっくりしていた。
「な、なぜ神様が私のもとへと現れたのでしょうか?」
「なぜ?君たち地球の者たちがほかの世界へ召喚されてしまったからだよ、いわゆる異世界転移とよばれることだね。」
「まったく、召喚なんてめんどくさいことはやめて欲しいものだよ。一人づつ相手をする僕の苦労も考えてほしいよ。」
やれやれ、と肩をすくめるような仕草でいう。
「君の前に来た人たちには引いてもらったこのガチャについて説明するね。」
「これはスキルガチャというものなんだよ。」
ガラスの表面をたたきながら神様は言った。
「(スキルガチャ?いったいどんなものが出るのだろうか)」
「まあ、何が出るかは運しだいだから中身についても僕は知らないよ」
私の心を読んだかのように神様は言う。
「とりあえず説明しても時間かかるだけだから早く引いてしまおうか。ああ、忘れていたよ回数については三回だよ。」
スキルガチャという未知のものに不安はあるが覚悟を決めて回すことにした。
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