第2話

私はその後先生にクラスと名前を聞かれたので答えたところ、目を見開いて驚きを隠せないでいた。


「嘘をつくんじゃない!吉田春彦とは別人じゃないか!!」


正直に答えのだが先生は信じてくれていなく学生証と身分証明書を見せたところでようやく解放してくれた。


こうして私が席に着いた後は順調にホームルームが進み現在は授業の準備をしているところである。


「(しかし、なんでだろう。私はなぜあんなに怒られたのだろうか?うーん、

大事なことを忘れて.....はっ!!!マスクと髪の毛が違うのを忘れていた、だから委員長も私だと気が付かなかったのか.......)」


キーンコーンカーンコーン


春彦が考え事をしていると授業の鐘が鳴った。



―――――――――男子side



ざわざわ...ざわざわ


「ねぇ、あの吉田の席に座ってるイケメン誰だよ。」


「わっかんねぇよ、髪の毛切ったらああなったんじゃね?」


「そんなわけないだろあの吉田だぞ。きもいに決まってるだろ。」


「それな!俺何言ってんだろありえねぇよな。」


そこへ委員長が不機嫌な顔でやってくる


「あの人は吉田春彦君であってるよ、さっき先生との会話が聞こえていたから間違いないはずだ。」


「まじかよ!あの吉田がイケメンなんてありえねぇよ!」


「実際にあの席へ座っているから間違っていないはずだよ。」


続けて委員長は言う


「しかし、あの人が吉田であろうがなかろうが僕たちのアイドルを奪うやつは許しては置けない。」


委員長の視線の先にはアイドルこと木村沙夜が顔を赤らめて春彦を見つめていた。


キーンコーンカーンコーン


この時から男子と春彦は完全に敵対関係となってしまったのである。



――――――――春彦side



「(早くだれか話しかけてきてくれないかなぁ。あ!委員長が私を見ているこれは最初の挨拶がうまくいったようだ!)」


「(これはもう友達といってもいいのではないか?フフッこれでぼっち卒業できたのではないか!あとは君が話しかけてきてくれるだけだよ!委員長!!)」


春彦は大きな勘違いをしていたのであった。

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