42.皆は屋敷から脱出する

 再び訪れた地下室では、あの三人がぼろ雑巾の様になって檻の中に再び入れられていた。鉄錆のような血の匂いが辺りに充満していおり、その他にも色々と不快な臭いが鼻を突く。

 地下室にいる女性達は鼻がマヒしているのか気にしていないのか、その檻には見向きもせずに何かを話し合う女性達、膝を抱えて涙を流している女性、ただ何もせずボーっと立っている女性など、その心情はどうなっているのかは二人には分からない。


「随分とまぁ、男前になりましたねぇ……あの三人も」


 ルナが檻の中の三人を見ると、彼等は全裸で折り重なるように入れられており見た目的にも非常に不快感を示す形になっていた。ただ、その顔は青ざめているが息はあるようで、時折ほんの少しだけピクリと動きが見て取れる。

 ディアノもルナも一度顔を見合わせた後で、三人の姿を改めて凝視すると、誰も辛うじてではあるが死んでいないことが分かった。


「誰も……殺して……ないのか?」


 ディアノが視界に入れた三人の姿は、精神的にも肉体的にもボロボロようで動くことはできず、その顔は恐怖一色に染まっており、身体のあちこちは拉げていた。さらに、穴と言う穴には何かを突っ込まれており、視覚的に嫌なのでそこからは視線を逸らす。

 身体にはあちこちに血の跡はあるが傷口は塞がれていることから、傷を塞ぐ程度の回復魔法を誰かがかけたのかもしれない。ただ、痙攣していることから殺していないことだけは理解できた。


 二人が地下室に訪れたことに気付いた女性の一人が、ゆっくりとディアノとルナの二人に近づいてくる。給仕服を着た最初に二人へと忠告してきた女性で、その女性の服は返り血で汚れていたが、その表情は晴れやかなものとなっていた。

 彼女は二人の前へと進みでると、その場で跪いて礼を示す。顔は伏せ、目を閉じたままで口を開いた。


「まずはお二人に礼を言わせていただきたい。私の名はアグキス……アグキス・アルオムと言う。奴らが女性達を連れ去った国……アルオムを収める一族の娘だ」


「俺達はたまたま来ただけだよ……そんな畏まって礼を言われるほどの事はしていない。だから、立ってくれよ。そうやられるのはなんだかむず痒い」


「あら、偉い方だったんですね……わざわざ恐縮です。私達はただの平民ですから、そんな風に畏まらず……」


 目の前で跪かれてしまい、二人は逆に恐縮してしまったためアグキスに立ち上がる様に促す。アグキスは最初は跪いたままだったが、恩のある二人に言われ続けたからか、最後には立ち上がり、その顔に笑顔を浮かべる。


「親が偉いというだけで、私自身にそこまでの価値は無いよ、数多くいる娘の一人と言うだけだ。本当に……感謝している、ありがとう」


 アグキスはディアノに向けて手を差し出してくるのだが、その手はほんの少しだけ震えている。握手を求めてきているのだろうが、ディアノはその手を握り返していいものか、ほんの少しだけ躊躇ってしまう。


「無理はしない方が良いんじゃないか?」


「正直……まだ男は怖いよ。でも、貴方達のおかげで我々は救われたのだ。人間は友好の手段として握手を用いるのだろう? だから、せめてこれくらいはさせて欲しい。これで私達は……国へと帰ることができるんだ」


 怖いというのは本当の事だった。ここで平気だと言って来てそれが嘘なら無理はさせられないと思ったのだが、ディアノはその思いに応えるように差し出された手を握り返す。

 指先が触れた時に、アグキスは少し手を引っ込めるような動きを見せたため、ディアノは一度は手を止めたのだが、その止まった手をアグキスは意を決したように勢いよく伸ばした手で握る。

 その手はかなり冷たい感触をしており、突然の感触にディアノは驚いて思わず身を竦ませる。


「あぁ、驚かせてしまったか? 私は蛇族でな、体温がかなり低いんだ。これでも平温なんだ。蛇だし、脱皮もするんだが……近しい相手以外に見られるのは屈辱でな……ましてや怪しげな薬に使われるなど……」


「……そうだったのか」


「その屈辱を晴らせたのも貴方達のおかげだ、本当にありがとう」


 旅をしている最中に獣人は何名か知り合ったが、蛇の獣人と言うのは初めてだったのでその体温の低さに驚いたが、その肌の質感はしっとりとしていて吸い付くようだった。

 あまり感触を堪能しても不快にさせると思い、ディアノは笑顔を浮かべてその礼の言葉に応えてから手を離す。その後はルナもアグキスと握手をするが、ルナは獣人自体が初めてなのかその手を興味津々と言った様子で触っていた。


 少しだけアグキスが困ったような笑顔を浮かべていたので、助け舟とばかりにディアノは話題を変えることにした。三人を何故殺さなかったのかという点も、気になったからだ。


「……殺さなかったんだな、こいつらを。てっきり殺してしまうかと思っていたんだが……」


「……あぁ、殺そうとしたさ。だけど皆、思いとどまった。子供がいる女性もいるし、もともと荒事に慣れていない女性もいるんだ……皆が途中で思ってしまったんだ、こいつらと同じレベルに堕ちてもいいのかとな。正直、私だけなら殺していたよ。……だから、こいつらは私の国に連れて行き、そこで正当な裁きを受けさせる。おそらくは、拷問の上に死罪だろうがな……」


 そう言うアグキスは苦悶の表情を浮かべている。きっと苦渋の選択なのだろう。ただ、他の女性達のことも考えた結果、その結論に行きついたというのであれば、ディアノにそれを否定することはできなかった。

 もしかしたら、街にいる男性たちのことも考えてのことなのかもしれないとディアノは考えた。


「そうか……それが君達の選択なら、俺はそれを尊重するよ」


「それに、こいつらはニユースから追放されたと聞いた。だったら、こんな奴らを私達の国の付近に追放したニユースに抗議して、たっぷりと賠償金をいただくさ。父にも協力してもらって、それを被害者の女性達の補填に当てさせることにしたんだ」


 そう言うとアグキスは少しだけ意地の悪い笑顔を浮かべる。三人を追放したニユースの公主はたまったものではないだろうが、そもそも公主が彼等を追放とせずその場で何とかしていたらこんな悲劇は起こっていなかったのだ。彼女達にはその権利があるだろう。

 プライドの高い奴らがボコボコにされ、これから先は故郷に対して復讐するどころか、故郷への取引の材料にされるというのも、お似合いの末路なのかもしれない。


「それで……不躾ながらお願いがあるんだが……」


 アグキスは笑顔から一転して、途端に言いずらそうに顔を俯かせる。ディアノは言うことの予想は付いていたので、内容を先回りしてアグキスへと告げることにした。その内容が外れてたら恥ずかしいが……。


「あぁ、一緒に行ってくれってことなら問題ないぞ。」


 ディアノの一言にアグキスは驚いた表情を浮かべる。流石にここで彼女達を置いて自分達だけで移動するというのは無責任が過ぎるし、そこまで薄情ではないので、そこまで驚かれたことに少しだけ悲しくなる。

 まぁ、男性に散々怖い思いをさせられてきたのだから、こうやって頼みごとをするというのも勇気が言ったのかもしれないとディアノは捉えた。よく見ると、少し体が震えているので、あまり長時間近づくのも良くないかもしれない。


「俺達、あの馬車を貰おうと思ってたからな……ルーなら動かせるし、あの大きさなら皆を運んで行けるだろう。それに、俺達は次の町の場所を知らないからな、そこまで案内してくれると助かる」


「それならお安い御用だが……良いのか? 今の我々は……貴方に何も返せないぞ?」


「別に見返りを求めるわけじゃないよ。まぁ、気が済まないなら町に着いたら色々教えてくれ。宿とか料理とか……流石に、ゆっくり休みたいよ」


 ディアノとしては、町に案内してくれるだけで十分に返してもらっているのだが、そう言っても納得はしてもらいないだろうと、分かりやすい部分で返してもらうことにした。

 アグキスにしてみれば、ここまでしてもらってその程度では恩を返し足りていないのだが、ディアノがそれ以上は不要だと固辞したために渋々ながらその提案を受け入れた。ただ、機会があれば最大限の礼はさせてもらうと胸中で決意する。


「よくよく考えたら、今日は濃い一日でしたねー……もう真夜中ですかね? 流石に私も疲れちゃいました……なんか甘い物が食べたいですけど……そう言えば、皆さんお食事とかされてるんですか?」


「……あぁ、最低限の物は与えられているから……食べてはいるが……」


「それじゃあ、とりあえず今日はもう寝て、明日の朝にパーッとご飯を食べてから出発しましょうか。皆さんも行きましょうか。今日からはベッドで寝られますよ?」


 眠気を思い出したのか、顔いっぱいに口を開いてあくびをしながらルナが両腕を上げて大きく伸びをする。その姿を見て、ディアノもつられてあくびをすると、途端に眠気が襲ってくることを自覚した。

 地下室の女性達は全員がのんきにあくびをする二人の姿を見て、やっと日常に帰って行けるのだと唐突に実感した。目に涙を浮かべながら二人の後を付いていく女性達だったが……。

 唐突にルナが何かを思い至ったのか、檻の中の三人の元へと小走りで近寄って行く。そして、彼等を覗き込んだかと思うと、すぐに全員の元へと戻ってきた。


「これでいいです、明日の朝まで彼等は絶対に目を覚ましません」


 何かの魔法を彼等にかけたルナは、軽やかな足取りで皆の元へと戻ってきた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「止めろぉぉぉぉ!! それが!! それがどれだけの価値がある物かわかっているのか?! 魔王の遺産だぞ!? それを研究した私の……私の研究成果まで……あぁ……あああぁぁぁぁぁぁ……止めて……止めてくだ……あぁ……うううううううううううううぅぅぅぅ……」


 爽やかな朝に似つかわしくない慟哭が周囲に響き渡る。他の二人は未だに眠り続けている状態だが、ニエトのみをわざわざ起こしたルナは、父の資料やニエト自身の研究した内容の資料まで、全てを火にくべていく様を見せつけていた。こいつの所業によっぽど腹に据えかねていたらしい。


 燃え尽きていく資料を見たニエトは、自身も燃え尽きたように真っ白になっていた。俯きながらぶつぶつと呟き……まるで廃人のようだ。

 ルナはそんなニエトを無理やりに眠らすと、再び檻の中へと放り投げる。一番小さな檻にぶち込まれた三人を馬車に入れると、かなり邪魔ではあるが、こいつらは置いておけないので仕方がない。


 呪いの道具もある程度は片付けて、その場にいる全員の気分は、幾分か晴れやかになっていた。余計な奴らも檻に詰めて、周囲にはこれから移動する女性達が集っていた。


「さて、ある程度は後処理も終わりましたし、とりあえず行くのはこの人たちだけでいいんですよね?」


「あぁ、残りの彼女達はある程度は回復できるまでここに居るそうだ」


 屋敷から最初に移動するのは十五名のうちの七名となった。七名は、全てニエト達の復讐に加わった人たちで、後の人は屋敷に残ることとなった。まだ精神が不安定な状況から覚めない人もいるし、男達と一緒に移動するのが怖い人もいる。そういう無理に移動させるのが難しい人たちと、その人たちを見守ると志願してくれた人たちは屋敷に残ることになった。


「まぁ、町に行ったらすぐに戻りますから。距離が届けば私の移動魔法でお迎えも可能ですし、そればっかりは試してみないと分かりませんけど……。屋敷には結界も張っていきますから、しばらく待っていてくださいね」


 見送りに来てくれた鹿族の獣人……ヘレディアさんと言う名前らしい。頭部に立派な角を持ったその人は、あの日リルと戦っていた人だ。ルナの言葉を受けて俺達に深々と礼をしてきた。皆、別れを名残惜しそうに抱き合ったり、すぐ戻るからと慰め合ってりしている。


 そして、ルナが馬車に魔力を込めると。半透明で青い馬のようなモノが出てきた。どうやらルナの魔力で現れた馬の形をした魔力の塊のようで、かなり大きさの馬が二頭出現した。

 この馬が引っ張ることで動く馬車らしい。馬車はかなりの大きさがあるが、その大きさでも軽く引っ張れるような力強さがその馬にはあった。生き物じゃないから餌も必要ないのかと、ディアノは感心する。


「こんな感じで動くんですね、この馬車。結構魔力使いますね……一晩休んでなかったら結構厳しかったかもしれません」


「いや、あの馬鹿どもが動かしてたときはこんな立派な馬は出てなかったよ。もう少し小さく、細い感じだ。流石は魔族と言ったところか」


 アグキスも感心したようにその馬を見上げていた。どうやら使う人間の魔力量で馬の大きさは決まるらしい。ニエトよりも大きな馬なのは、ルナが魔族だからと解釈してくれたようだった。それ以外にも、アグキスは特に余計な詮索はしてこないことを二人はありがたく思っていた。


「それじゃあアグキス、案内してくれるか?」


「あぁ、了解した」


 全員が馬車に乗り込んでいく。馬車の御者台部分にはディアノとルナが座り、その後ろに案内役としてアグキスが陣取る。他の女性は馬車の荷台の中で座っており、荷台の一番後ろには眠らされた三人が入る小型の檻が置かれていた。余裕……とまではいかないが、窮屈さはそこまで感じないだろう広さがあった。

 しかし、先頭から後ろを振り向いたディアノは、中の光景を見て少し冷や汗をかく。


(……人に見られたら、俺らが人攫いだと勘違いされないかな?)


 絵面を見て心配するディアノを他所に、馬車はそのまま歩をすすめる。特に道は曲がりくねっているわけでは無く、基本的にはまっすぐ行けば町には付くそうだ。


 馬車が移動して少しした頃、ルナが至極真面目な顔で口を開いた。


「ディさん……やっぱり他人の恋人を催眠とかで無理矢理奪うなんて……そう言うのはダメだって、私は今回の事で強く思いました……父みたいな人間は許しちゃいけないんだって」


「そうだな。それは俺も強く思うよ。そう言うのは碌なもんじゃない……」


 短い付き合いではあるが、今までに見せたことのない真剣な雰囲気に、ディアノも思わず固唾を飲み次の言葉を待つ。それはディアノ自身も考えてたことだが、ルナも同じ気持ちだったと少し嬉しくなる。


「私達は幸い力があります。たぶん、世界でも上位の力だと思います。でも私達の力は、そう言う悲劇を防ぐために使うべきだと思うんですよ」


 ひどく理想的な事を語るルナに、ディアノは目を細める。そう言う考えは非常に尊いが、ままならない事が多いというのもよく知っていた。だけどここでそれをわざわざ指摘することはせず、あくまでもルナの理想を後押しするように言葉を続ける。


「まぁ……理想的ではあるよな。守るために力を使うってのは。俺も無駄な暴力はしたくないし。でも、難しいぞ? 世の中、良い奴らばかりでも無いし……そう言う理想は利用されやすい」


「えぇ、理解してます。だけど……だからと言ってそう言う悲劇を見過ごしたくないんです」


「そうか……そうだな」


 微笑みながら頷いたディアノの姿を見ると……ルナは真剣な顔から一転してニンマリと笑顔を浮かべる。まるで、我が意を得たりというような顔であり、ディアノはその顔を見て嫌な予感を覚えた。

 きっと、そう言うときには協力してくれと言ってくるのだろうと考えて、苦笑しながらもその程度はお安い御用だという心構えをしておく。


 だけど、次のルナの言葉は予想外だった。


「だから私は、世の中の寝取りを許さない!! 今日から私は寝取りバスターです!!」


「何言ってんのお前?! あと何そのクソダサいネーミング?!」


「お前じゃなくて、ルーです。」


 片腕を胸の前で握り拳の形に作り、力強くポーズを付けたルナが叫ぶ。唐突なその叫びとその内容に驚いたディアノは、抗議するように両手を大げさに広げてルナの隣から少し離れた。

 クソダサいと言う名前を指摘されたことには気にも留めずに、少し離れたディアノへと距離を詰めるように座ったままの姿勢で移動すると、ルナは小首を傾げながら疑問を口にする。


「え? 駄目ですか? 寝取りスレイヤーの方が良いですかね……?」


「どっちも変わんないよ!! そうじゃなくて!! なんでわざわざそんな変な名前を名乗ろうとするの?!」


 ネーミングセンスへの指摘は聞こえていないのか気にしていないのか、ルナは明後日の方向の解釈を口にする。ディアノはそんなルナのセンスが理解できずに困惑するが、ルナは全く気にせずに名乗りたい理由を口にする。


「前に読んだ本では竜を倒すとドラゴンスレイヤーの称号をいただけると書いていたので、それにあやかりまして……私はこれから、そう言うのを全て倒していきますと言う意気込みです」


「竜を倒すことと一緒にしないで?! 別に名乗らなくても良いだろ!! 許せないって言う意気込みだけでいいだろ!!」


 竜の知り合いがいるので、彼等を倒すということの困難さについては重々承知している。その困難さからその称号は騎士にとっては憧れになっているのも事実なのだが……そう言うのと同じ類にされるというのは、ほんの少しだけ拒否感が感じられてしまう。

 しかし、ディアノの拒否感を感じているのかいないのか、自身のネーミングを否定されたルナは、諦めずにディアノに纏わりつくようにして懇願する。


「え~? ディさんも一緒にやりましょうよ~、許せないでしょそう言うの? ディさんだって、色々あったんですからそう言うのは人一倍嫌ですよね? 二人で寝取りバスターズ、もしくは寝取りスレイヤーズを結成しましょうよ~」


「止めろ!! 俺をその変な名前に巻き込むな!! 志は分かるけど名前を付けるのは止めろ!! もうちょっとお前はネーミングセンスを考えてくれ!!」


 くだらない事で言い争う二人を乗せながら、馬車はゆっくりと前へと進んでいく。後方の荷台に居るアグキス達は、その光景を苦笑しながらも、ほんの少しだけ羨ましそうに、眩しそうに眺めていた。

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