29.戦士は苦心する

 朝からドタドタとやかましい音が聞こえてきて目が覚める。ここは城内の一室であり、俺達が普段泊まっていたような安宿とは違い防音がしっかりしてそうだって言うのに音が響いてくるってことは、かなりの人間が今は動いているのか?

 騒がしい理由には当たりがついていたので、俺は自身の隣で眠っている魔法使いを起こさないようにそっとベッドから起き上がると、そのまま部屋の中の備え付けられた机へと向かう。


 机の上には一通の封筒が置かれていた。その封筒は既に開封されており、中には見慣れた字で記載された便箋が三枚程入っている。僧侶のやつの字で書かれたそれを、俺と魔法使いは昨晩に読んでいたのだ。


 そこには、勇者に起こった出来事等について書かれていた。僧侶が調べた限りの詳細な情報が記載されていたのだが、いったいどうやってこんなの調べたんだっていう疑問は、読み進めるうちに俺の中から吹き飛んだ。


 こんなことが裏で起きていやがったのかと、俺も魔法使いも昨晩は憤っていた。


 魔法使いなんかは、あまりの内容に泣き出してしまい、昨晩は慰めながら一緒に寝ていたくらいだ。

 ……ちなみに、一緒に寝ているだけで特に何もしていない。勇者が居なくなって、そんな気分にはとてもなれない。それでも別々の部屋になるのもなんだか嫌だったので、一緒の部屋だったのだが……昨晩はそれがいい方向に働いた。


 手紙の内容はそれだけでは無かった。僧侶はこれから勇者を追いかけるという旨と、俺に後をお願いしますという旨が記載されていた。


 たぶんこれから、魔王討伐のセレモニーなどが行われるだろうからそれは二人に任せるので、それが終わってから追いかけてくるなら追いかけてきてくださいね。情報書いときます。でも、勇者様としばらく少人数で旅をしたいので、できればゆっくり目に、新婚旅行も兼ねて追いかけてきてくださいね……と……。


 あいつやりやがった!! 抜け駆けしやがった!!


 あと、まだ結婚してねえよ‼︎ するのはあの馬鹿をぶん殴ってからだ‼︎


 しかも最後の一文なんだよ!!


 追伸……私、聖女になりましたので王国の聖女捜索の依頼は無意味なので受けなくても結構です。むしろ時間の無駄なんで受けない方がいいですよ。あ、バラしたら行く先々で戦士の恥ずかしい秘密を暴露していきますので、ばらさないでくださいね?って!!


 勇者が生きてるって情報は嬉し泣きしたくらいだけどよぉ!! なんかもう情報が多すぎて追い付かねえんだよ!! せめて俺等に面と向かって説明してから行けよ!! 何だよ聖女って‼︎ 他にも勇者と魔王が一緒とか書いてるしよ‼︎

 そういう情報は経緯を伝えてから行け!! 結果だけ書かれてもこっちは疑問しかわかねぇんだよ!!


 手紙の文字を見ると所々は走り書きの様になっており、急いで書いているのが見て取れる。一刻も早く追いかけたいというのは理解できるが……理解できるけどよ……。

 俺は大きく、しかし魔法使いが起きない様に声を出さずに溜息をついた。


 これはあれだ、いつものやつだ。勇者が何か思いついて行動に起こして、僧侶がそれを肯定して、なんだかんだで俺が色々フォローするって言ういつもの流れ。僧侶のヤツ、基本的に勇者のやることはよっぽどのことが無い限り反対しねえから、勇者限定の全肯定女だから、俺がフォローするしかねえんだよ。

 なんだか、そのフォロー役に回る時の感覚が懐かしく、この場に勇者がいるような気にもなってくる。実際にはこの場にはいないんだが……腹立たしいのに口元には笑みがこぼれてくる。


 久々のこの感覚を、楽しんでいる自分を否定できない。……仕方ない、腹を括ってやりますか。


 ちなみに、そう言う時はいつも、魔法使いがそんな俺を労ったり慰めたり頭撫でたりしてくれていた。

 そんなん、好きになっちゃうだろうが。……今は念願叶って、付き合っているけど。……それもあいつが色々と後押ししてくれたからなんだよな。あー……ほんのちょっと前の事だってのに懐かしいなー……。


「戦士様!! 大変です!! 起きてらっしゃいますか?!」


 物思いにふけっていると、やかましい怒鳴り声と共に、部屋の扉を力強く叩く無粋な音が響いてきた。その声に反応するように、ベッドの中で魔法使いも身じろぎしていた。

 あぁもう、昨晩泣いていたからもうちょっと寝かせてやりたかったのに、起きちゃったじゃねえかよ……。嬉し泣きと悔し泣きと色々な感情が入り交ざった涙で、慰めるのに時間かかったから結構遅かったんだよな寝付いたの……。


「……おはよ……うるさいけど……何かあった?」


「あー、もうちょっと寝てていいぞ。たぶん、あれだ。手紙の件だ。俺が応対しとく」


 ごそごそと上半身だけをベッドから起き上がらせた魔法使いは、まだ少し眠そうに眼を軽くこすりながら自身の隣を見て、俺が居ないとなるとベッドの周囲を見回して俺の姿を探していた。可愛い。

 とりあえず俺が応対する旨を伝えると、「そう……」とだけ呟いてまた布団をかぶり直して二度寝する。その姿に、俺も一緒に二度寝したい衝動に駆られるが、そこはグッと我慢する。


 まずは俺は衣服を脱ぎ捨て、パンツ一丁の姿となった。


 それから、机の上の手紙を一枚だけ拾い上げると、残りは寝ている魔法使いの布団の中へと隠した。そして扉に近づいてゆっくりと開き、可能な限り低い声で扉の向こうの若い男へと口を開く。


「……なんだよ……何かあったのか?」

 

 不機嫌そうな俺の声に、新人の兵士だろうか?若い男は少し恐れたようにたじろいで言葉を詰まらせる。それでも、職務には忠実なのだろう。弱々しい声ではあるが要件を俺に告げる。


「……お休み中に申し訳ありません。実は緊急でお二人にお伝えしなければならないことが……魔法使い様は?」


「あいつはまだ寝てるよ。俺が朝まで寝かせなかったせいで、寝ついたのはついさっきなんだ。話なら俺が聞くから、寝かせてやってくれ」


 新人君は俺の言っている意味がわからないのか、最初は首を傾げるのだが……意味がわかると首まで真っ赤にさせた状態で焦ったように額から汗を吹き出させていた。予想外にうぶな反応だが、これで話も最低限になるだろうし、魔法使いを無理に起こすこともないだろう。


 「やはり英雄ともなられる方は、どのような時でも色を好まれるのですね……女性経験も豊富そうで羨ましいです」


 そこにあったのは尊敬の眼差しだった。……変な誤解が生じてしまったが、ここで訂正するのも変なので「まぁ、割とな」と短く答えてその話題は早々に打ち切った。

 いや、女性経験……全然豊富じゃないです。経験は彼女だけだし、彼女一筋ですから俺は。


 俺が女好きと言う噂が出回りそうで不安だ……いや、絶対に町にいるダチに聞かれたら爆笑されるだろうな……あーもー、気が重い。せめて城内だけの噂に止まって欲しいものだ。


「それで? なんの話だ?」


 なんだかその辺りを詳しく聞きたそうにしている新人君を無視して、俺は要件を改めて確認する。新人君はそこで職務を思い出してのか、気を取り直すように一つ咳払いをしてから、口を開いた。


「実は、僧侶様が……」


「あぁ、あいつが居なくなったって話か?」


 新人君の言葉に被せるように発した俺の言葉に、新人君は目を丸くして俺を凝視しだした。俺が既にその情報を知っているのを驚いているのだろう。俺は新人君の目の前に、あらかじめ持っていた一枚の手紙を差し出した。

 その手紙は三枚のうちの一つで、俺が魔法使いの布団に隠したものとは内容が異なっている。それは僧侶からもらった手紙の最後の一枚であり、そこに記載された内容は……。


「それが昨日の夜に部屋に届けられててな。勇者を助けることができなかった件の責任を取って……この国を出ていくってよ。勇者を死なせたこと……かなり気に病んでたからな、あいつ」


 俺はため息をつきながらそこに記載されていた内容を口にする。それはダミーの一枚であり、あいつが部屋に残していったものと同じ内容の物だという話だった。

 勇者を死なせ、おめおめと生き残った自分はこの国にいる資格は無い。勇者様を死なせたことに対する贖罪の旅に出ます、生き残ってしまったこの命を旅先の困っている人達のために使います……と。

 俺達が見た一枚目、二枚目とは異なり、そんな感じの謝罪と後悔と懺悔と悔恨で埋め尽くされていた。見ているだけでかなり思いつめていることがわかる内容なのだが、一枚目、二枚目を見ていると茶番用の原稿にしか見えなかった。


「こ……これは……僧侶様の部屋に残されていた手紙と同じ内容のようですね……」


 新人君は手紙を受け取ると、その内容に目を通す。そして、先ほどまでの尊敬を含んだ眼差しとは異なり、困惑したような目で俺を見てきた。まぁ、予想通りの反応ではあるな。


「……お止めしなかったのですか?」


「なんで止める必要がある? 死ぬつもりなら全力で止めるが……手紙にはそんなことは書いてないだろ。それに、旅に出たい気持ちは痛いほどわかるよ」


 偽らざる本心を口にする俺に、新人君はますます困惑したような表情を浮かべる。そもそも、勇者絡みで行動を起こすときのあいつを止めるなんて……冗談じゃない。何されるかわかったもんじゃ無いし、口では絶対に勝てないから止められるわけがない。

 まぁ、今回の件に関しては止める気も無いけど……いや……やっぱりせめて面と向かって説明して行け……。


「いえ……でも……今後、国民へのお披露目があるのに……僧侶様が不在というのは……」


「なんだ? 力尽くでも止めろってか?」


「……そう言うわけではありませんが……その……戦士様ならお止めできたのではと……」


 なおも俺に食い下がる新人君である。この職務に忠実な姿勢と言うか、物怖じせずに自身の考えを口にする姿勢は嫌いではない。むしろ好感が持てると言うものだ。ただ……色々と勘違いと言うか……考えが甘そうなところがあるみたいなので、その辺は教えておいてやろうかな。

 俺は、新人君に対して少しだけ肩を竦めながら、お道化るように口を開いた。


「……まぁ、力尽くで止められないことも無かったけどな……でも、城が全壊するかもしれないってのは、流石に困るだろ?」


 俺の言葉に、新人君は何を言っているんだこいつと言わんばかりに目を点にして、口は半開きでぽかんとだらしなく開きだした。そして、疑問符が多数浮かぶ頭で辛うじて一言だけを口にした。


「……え、僧侶様が相手……ですよね?」


 やっぱりわかっていなかった……まぁ、これは新人だからというよりは僧侶の見た目に騙されているというのが正しいだろう。

 あいつは一見すると儚げで、誰に対しても物腰が柔らかく、口調も丁寧なので、弱そうというか……守られている側の人間……もしくは自分からは攻撃しない支援特化の人間に見られがちだ。

 でも、それは間違いだ。確かに旅に出た直後のあいつは、そんな感じで支援系に特化していたが……旅をしている最中に、そんな事は言ってられなくなった。


「あのな、仮にも勇者と一緒に命懸けの旅をしたんだぞ? 得意分野以外にも、やれることは何でもやったんだよ俺達は。皆で生き残るために、お互いがお互いを先生にしてな」


「はぁ……?」


 いまいちピンと来てない様子に俺は続けて説明をしてやる。


「僧侶のやつは支援特化だったけれど、俺や勇者から独学交じりだけど近接戦闘について学んだんだ……その結果、あいつは自身に支援魔法をかけて近接戦闘もできるようになった……支援特化だったあいつは、何を考えたのかありとあらゆる身体強化を自身にかけて近接戦闘をしだした。最終的には、腕力だったら素の俺と互角にまで強化できるようになっていた。そんなやつと俺が戦ったら……どうなると思う?」


 やっとピンと来たのか、新人君は顔を青ざめさせた。まぁ、ちょっと大げさに言ってるけどな。実際に城を全壊になんてできるわけがない……半壊程度ならできるとは思うけど。魔王城が跡形もなく消えた報告は聞いているはずだから、俺と僧侶の戦いでもそう言う結果になることはあり得るのではないかと、思ってくれればめっけもんだ。


 ……もしも僧侶と俺がサシで戦うことになったらと思うと……俺も新人君と同じように想像するだけで青ざめる。きっと負けることは無いけれども、そもそも戦いたくない。うん、負けない……負けないぞ。

 俺も身体強化を弱いけど使えるから腕力で負けることは無いし、あいつは体力が俺に比べると無いから持久戦なら俺に分があると思う。けど……あいつは戦いにおいては勇者に次いで容赦がない。


 たぶん、初手からえげつない手を使ってくるんだろうなぁ……想像するだけで怖い……。目とか絶対狙ってくるよあいつ……男の急所も容赦無く狙うだろうな……おぉ、怖い……。

 怖い……怖い……けど……一回くらいはガチでやりあっとくべきだったかな。こんな風に抜け駆けされるなら、戦ってどっちが先に行くかを決めても良かっただろうに……。

 ……なんか考えてきたら、だんだん腹立ってきた。


 その怒りが外に漏れ出たのか、目の前の新人君は顔色を青を通り越して真っ白にして、顔中から冷や汗を滝のように流していた。


「ででででは、私は戦士様がこの件をご存じだったことを伝えてまいります。ののの後ほどまたお迎えに上がりますので、それまでお休みください。ししし失礼いたします」


「お…おう。あ、間違っても追おうなんて考えるなよ。たぶん、騎士団程度なら一人で壊滅できる実力はあると思うから、今はそっとしといてやれ」


 震えながらも新人君は、そのまま俺に背を向けてどたばたと走り去っていった。……悪い事をしたかもなと思いつつも、俺の怒気をまともに受けて倒れない新人君には少し感心した。

 新人君のあの様子なら、下手にあいつを追おうとはしないだろう。そもそも、僧侶を追ってる余裕が今の国にあるのかもわからんが……。

 まあ、少なくとも俺は追う気がないとアピールできたし、手紙を読む限りでは、この国で一番強いと言われていた騎士団長もボコボコにされたみたいだから、大丈夫だろう。


 これで追ったら、あいつによる哀れな犠牲者が増えるだけだしな……。あー、怖い怖い。


 さて、どうすっかなー。余計なのは追い返したし……いっそのこと、魔法使いの寝ている布団に潜り込んで、一緒に二度寝を楽しんじまうかな……嫌がるかな?

 そんなことを考えながら踵を返すと、目の前にはいつの間にか起きてた魔法使いが立っていた。


「おはよ……」


 寝巻きのままで、肌寒いのか毛布を一枚だけ脇に抱えた彼女は、俺を半眼で凝視している。最初はまだ眠たいのかと思ったのだが、その目に僅かに不機嫌な色が見えた気がした。


「おう、おはよう。そろそろ朝飯でも食うか? 町に下りれたら良いんだけどなぁ……」


 腹が減って不機嫌なのかと思い提案してのだが、沈黙したまま首を左右に数回振る。違ったようだが、何でちょっと不機嫌なんだ? その様子に首を傾げていると、魔法使いは俺の元まで半眼のままで近寄ってきた。俺よりも頭一つ分ほど背が低い彼女は、俺の肌に触れるか触れないかと言う程に近づいてくると、俺を睨め上げる。……今の俺は服を着てないから、色々と絵面がやばい。


「……女性経験豊富の件について……詳しく聞きたいんだけど……?」


 ……どうやら新人君との会話が一部聞かれていたようだ。わかりやすく頬を膨らませて怒っている。いや、怒るようなことは何も無いんだけど、昨晩の僧侶のやつの手紙を見た事から、ちょっと不安になっているのだろうか。

 会話を切り上げるためとはいえ、失敗したな……。俺は頬は膨らませているが不安げな目をしている魔法使いを安心させるように、彼女の頭の上に手を置いた。そのまま数回ポンポンと、子供をあやすように軽く叩く。


「あれは会話を切り上げるために言っただけだよ。全然、経験は豊富じゃない。浮気も誓ってしない。安心してくれ」


「……ほんと?」


「本当だよ。する気もないけど、あんな手紙見たら余計に浮気なんてできねーよ」


「……信じる」


 そのまま魔法使いは俺へと抱き着いてくる。そのまま両手を俺の腰に回して軽く力を込めると、満足したのか即座に離れて部屋の奥へと引っ込んでいった。おそらく着替えるのだろう。

 俺は抱きしめ返そうとしたのだが、その時間ももらえなかった……虚しく空をきった両腕の指を、誤魔化すようにわしわしと動かす。……まぁ、パンツ一丁の状態で抱き着かれるのは非常にヤバいので、すぐ離れてくれて助かったと言うべきか。


 そんなことを考えていたら、背後から声をかけられた。


「戦士殿……少し宜しいですかな? 僧侶殿の手紙の件で、お話させていただければと……」


 いきなり声をかけられたことで俺は身を竦ませた。今の光景……見られてたかな? ちょっと恥ずかしいんだけど。もしかしてすぐ離れたのも、後ろに誰かいたからか? 全然気配を感じなかったぞ……。

 少しだけバツが悪い気分になった俺は、振り向いた先にいるその人物を見て苦笑した。あいつめ、こっちにも手紙を届けたやがったんだな。その人物は見覚えのある封筒を片手に持って、それをヒラヒラとこちらに見せてきた。


「……あぁ、あんたの所にも手紙が行ったんだ、魔王様?」


 俺の苦笑を見たのか、魔王もその顔に俺と似たような苦笑を浮かべた。その魔王の笑みを見た時……俺はこの魔王に対して少しだけ親近感を覚えた。


「えぇ……なのでちょっと情報交換をさせていただきたく……と言うか戦士殿……なんで裸なんですか?」


「……まぁ、色々あってな」


 どうやら先ほどの光景は見られていなかったようだ。その事に胸を撫でおろした俺は、入り口付近で立ち話もなんだと、とりあえず訪ねてきた魔王を部屋へと通すのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る