第13話


そして、その前日は深雪と一晩過ごした方が良いかもしれない……

念には念を……


「私、おばちゃん!カレーチャーハンカレー抜きね!」


何やらややこしい注文を投げ掛けてる声が聞こえる。

流石にもう、慣れているらしく……

叔母ちゃんは淡々と復唱した。


「深雪ちゃんは、チャーハン一つね

 伸二君はどうする?」


俺はどうしようかな……


俺は、そっと目をやり未来にはないメニューを発見した。


【深雪スペシャル】


ずっと気になっていたが、結局俺が食べるよりも前に深雪が死んだ為、無くなってしまったメニューだ。


「深雪スペシャル」


俺は、答えた。

すると、叔母ちゃんは親指を立てて、ポーズを決めた。


って言うか、なにが出て来るのだろう……



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