第2話

………………

…………

……


「ねぇ……

私の事、好き?」


ラブホテルのベットの上で、彼女が俺に囁いた。

「ああ……」


俺は、そう言うと、彼女の肩を抱き締め体を引き寄せた……


「どれくらい好き??」


俺は、「そうだな……」


と言いつつ、ベットから降りると、おもむろに鞄から、指輪のケースを取り出した。


「今すぐに……

 とは言えない……

 だけど、三年後の今日。

 それまでに、この愛が続くなら……

 君の幸せをこの指輪に誓います……」


俺は、指輪を彼女に差し出すと……

彼女は、少し切なそうに答えた。


「今は、受け取れないよ……」


「え……?」


俺が、きょとんとしていると……


彼女は顔を膨らませた。


「ラブホで、プロポーズとか、ヤダよ……」


「いや、プロポーズじゃなくて、婚約と言うか……

 なんて言うか……」


「一緒の事よ……

 だからね……

 来週……」


「来週??

 ああ……

 俺が告白して、付き合い始めたあの日か……」


「うん。

 あの日、あの場所であの時間にもう一度、言って欲しいな……」


「わかった……

 だけど、お前、起きれるのか……?」


「起きれるわよ!

 良い?会ってすぐよ?

 でないと、緊張しぱなっしで死んじゃうんだから!」


「わ、わかったよ……」


深雪は、シーツを上にあげ、俺の入るスペースを開けると……


「ねぇ……

 もう、一回……」


と、色っぽい声で俺を誘った……。

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