第5話

 何歳からの記憶かもわからない。

 ただ多くの思い出と、

 大きすぎる感謝と、

 成人式の日に会えなかった心残りが入り混じり

 朝から涙を流したことは事実だ。

 そう、誰も知らない中、作者は悲しみと心残り、会いたい、会えなかった、泣きたい、泣けないなど色々な感情を一瞬で抱え、

 それを必死に隠して1日を過ごしたのだ。


 正直、

いつもなら秒速で、ほんの些細な変化にも気付いてくれる最高の上司は今日に限って部署入れ替わりでいなかった。

 それが作者の心をなお一層追い込んだ。


 いや、きっとその時すでに、限界を超えていたのかもしれない。

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