登場人物紹介その1

・前回までのあらすじ


訳あり王子アントーニョの亡命を手伝っていた船乗り、ズィルバー。

追っ手の魔術騎士に気絶させられ前世を思い出した彼は、戦における生来の勘を取り戻し、かつてのように蛮勇を振るう。ズィルバーの前世は、異なる世界で英雄として名を馳せ、一門と共に自害した武将「平知盛たいらのとももり」であった。

男装の少女であるアントーニョに懐かれ困惑しつつも、ズィルバーは彼女を守り抜くと誓う。彼女に、海に沈んだ少年の面影を重ねたまま……




・登場人物


ズィルバー・エーベネ


ドイツの没落貴族であり、貿易商人。

普段は冷静だが戦闘になると荒々しく、容赦がない。

厭世的な面もあるが情け深くもあり、仲間を心から大切に思っている。



ジャック・サンク


ズィルバーが営むウーバー・デム・メーア商会の船員で、ズィルバーの幼馴染。もともとは奴隷の身だが、ズィルバーとは気安く接している。

明るく陽気な性格で、ちゃっかりした一面も。



アントーニョ・アントニア・デ・アウストリア


母方の公爵家が失脚し、敵対諸侯から追われる身となった王子。

本来は少女だが、公爵は男装させて王位を継がせようとしたらしい。

気まぐれかつ奔放な性格で、よく世話役のアリーやズィルバーを困らせている。



アリー


アントーニョの世話役。魔術の才を買われて世話役になったらしいが、詳細は不明。

争いや血なまぐささをあまり得意とせず、ズィルバーのことも怖がっているが、アントーニョを守り抜くという覚悟は本物。

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