第三七二回 その翌日から、一八〇度ばかり変わる世界だから。
先日は、レボリューションなバレンタインだっただけに、大いなる変化の世界観。
かつては喫茶店だった僕らのお家。一軒家の二階建て。見た目よりも、その内部は広々で……
でも、再現には失敗……
でも、その代わりというわけではないけれど、それを機に、ご近所では有名となってしまった。とくに近所の子供たち……僕のことを「あー
さらに「チカチカ」って、点滅信号のように。
間違いはないけれど、確かに僕は『千佳』だけど……
すると先の訪問者は訪れていて、顔合わせすると、
「あっ、会長」と、太郎君はその人のことを呼んだ。
「よしてよ、まだ会長じゃないし、今はプライベートなんだから。……それよりも手伝ってほしーな。『冬季・ウメチカ戦』も近いことだし。私たちは私たちで賞を狙ってるんだから」と見事なまでに取り込み中。そして「せっちゃん、……あっ、そこ。いいの、その感じ……」って、艶っぽくなる梨花の声……「ちょ、ちょっと梨花、誤解を招くような音声は御法度だよ」と、僕は言うの。すると、「ちょ、ちょっと千佳、何エッチな想像してるの? バンプラだよ、とってもいい色が再現できたんだから、せっちゃんが」
――塗装。エアブラシで塗装の工程だった。
本当は今この時にあるはずだった冬季のウメチカ戦。バンプラコンクールも兼ねてだったのが、またもや延期……ままならぬイベントの数々。東の都でのオリンピックも、その中に含まれている。僕らの世界観は、世界にまで広がろうとしているような気がした。
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