第五十四章 この次の、君の使命。

第三六〇回 ウメチカ、真意に迫る。


 ――もし、このサブタイトルが……

 大袈裟なものと感じるのであるならば、『誠に申し訳ない』と追記する覚悟だ。



 ……なだけに、これまでのウメチカとは違うことは明白。ついに始動する計画プロジェクト。実は集まるべくして集まった五人ファイブメンバー。とある繋がりがあった。それは生徒会と名付くもの。



 一人の少女の数奇な運命。

 そして、その少女を守ろうとする一人の少年の願い。……願いを使命に変える。


 その使命こそが『プロジェクト・ウメチカ』の真意。


 子の願い……親子を名乗れずとも、親は動いていた我が子のため。それは連鎖し、計画として成り立った。それは『スクールカースト』の根源にある『いじめ』の撲滅。


 そして少女は……

 僕は、その第一歩を超えることができたそうだ。あの夏……第一回のウメチカ戦。『いじめられっ子』の過去を越え、その『いじめっ子』とは、今はもう親友の仲にまで……


 それは参戦した、または御観覧になられた人々に、

 同じ境遇の子や親の方にも、勇気と励ましのメッセージとなったと伝えられた。


 伝える手段はエッセイにも。

 僕は書き続ける。綴り続ける……僕だけではなく、皆も一緒にスマイルだから。


 曇り空……

 この雨と同じように、悲しいことは嫌い。


 晴れ渡る青空。快晴の世に、弾む笑顔のお花畑……


 お外でマスク越しではなく、胸いっぱいに広がる澄み渡る美味たる空気。


 それって、きっと普通のことだよね? 僕は、その普通のことを実現したいの。だからこその生徒会。二つの学園を跨ぎ、今一度の『プロジェクト・ウメチカ』を掲げ、使命の世界へと動きだすの。かつてのいじめられっ子が、ジャッジメントに挑む物語だ。



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