第三五八回 思えば、今日は土曜日だったの。
――従って、学園自体がお休み。登校できたとしても、きっと誰もいない。
今朝、そのことに気が付いた。でも、お休みなのに風邪……やはりそうだったの。「クシュン」と繰り返されるクシャミ。決して誰かが噂しているわけではないと思うの。
因みに此処は僕のお部屋で、
同じベッドの同じお布団の中で、
……ということは、
あの時から一緒だ。お風呂から上がってパジャマに着替えて、そして
そして繋がる生徒会の面々。せっちゃんを中心とした市立
これからのこと、伝えるべく……
せっちゃんは嬉しさも兼ねてマシンガントーク……だったの。でも、でもね、……その覚えてなくて、気が付いたら、もう今日この時なの。もちろん太郎君もいなくて……そうだよね。それにPCも画面が暗くて、スリープもしてなくて、シャットダウンにしていたのだと思う。……何もかもが、もう終わった後だったの。
目覚める梨花と、そう一緒に、ガーン! と効果音を脳内で奏でた。ちょうどそんな時だ。スマホがキャッチ、通話を。出る、すぐさま。
でもそれは、僕のスマホではなく梨花のスマホ。間違えて出てしまった。色も着信も違うのに……『あれ?
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