第二五七回 ならば、♯%▽凸凹≒/♪~のような爆発。
或いは、僕らを見て、視線は僕と
「ペアーねえ……」と、ウットリと表情で、
ゾクッとするほどの、危険な目つきで……言うの、続けて次の、お言葉を。
「
僕は、太郎君に視線を送る。
でも、太郎君は……目が点となっていて、僕はボン! と顔に熱を帯びる。僕は、僕はね、梨花にアイコンタクトを送る。どうにかして……という思いも込めつつ。
すると、ニヤリ。
梨花の表情はね、やや悪魔気味となる。可愛くね、小悪魔的と称しながら、
「あれれ? 僕と千佳は『天使のうたたね』で、もうモデルになったよ。太郎君もダビデ像に……芸術部だけに芸術のため、みんな曝け出したんだよ。誰かさんと違って、それって不公平じゃないのかな? 千佳もそう思うよね? そうだよね、可奈……」
梨花と呼吸ピッタリに、可奈を見る、目から緑色のビームが出る程、視線を集中。
「ちょ、ちょっと、あなたたち……
わ、私はね、企画運営が担当だから、裏方が担当だから……」
と言いながら、タジタジの可奈。後退り……後退りで、あっ、逃げた! でもでも、何で、アトリエへ? ここは二階で、そこ(アトリエ)は大き目な個室で、逃げ場などなく袋のネズミは必至。すぐ掴まるの、僕と梨花に。太郎君は、この扉よりもお外。女の子以外は入っちゃいけないとの暗黙の了解を、この瞬間にきっと理解してくれたと思う。
そこで奏でる「♯%▽凸凹≒/♪~」との、可奈の甲高い悲鳴。思うに、女の子の方が公平不公平に対する制裁は、男の子よりも遥かにえげつない。……この扉の向こう、太郎君が嘸かし震えていることだろう。取られる、或いは撮られるデーター。それは衣服。その奥にある素肌。一糸まとわぬ姿を取り入れ、それを元に設計図となる。
なら、可奈は提案する。「私だけではなく、
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