第二二七回 繋がること。大いなる縁だから。
――家系図があったら、あったなら、僕らの繋がりも一目瞭然になる。
でも、
「わからなくていいよ」と。「何で?」と、僕は訊く。
でも、少し違うのだ。
まだ続きがあったの、梨花の言いたいことは。
「僕はね、
感極まっていたのか、何を言いたかったのか、意味不明。
だけれども、僕にはわかる。それは心に……ハートに刺さっている。
きっとみんなそうだ。可奈も葉月ちゃんも、言葉ではなくハートで。
まずは『書くと読む』で繋がる。
登録も無事に、バッチリできたと可奈は自画自賛。それでも葉月ちゃんは褒める。可奈のことを。
それでも僕らは、
家系図をも関係せずに、大いなる縁をもってここに集っている。それは今生の巡り合わせ……忘れ得ぬ永遠の絆となるのだ。だから今を大切に、同じ時代と同じ時間をともに生きているのだから。これからも書く書く書く書く……読む読む読む読む……それこそがコミュニケーション。とても強固なコミュニケーションだ。
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