第二二四回 見えてきたよ、それぞれのスタイル。
――僕のエッセイを紹介したなら、やっぱり
駄々を捏ねるのではなく、
粘土を捏ねる梨花から鋭いアイコンタクト。
アイコンタクトなだけに、目は口より、ものを言うけれど、言葉にするよりも威圧感というのか……とにかく、ちょっと怖い感じだ。
僕らは、姉妹でエッセイをしている。
梨花の作品『りかのじかん。』も、僕の作品と同じように「あはっ」と声を弾ませながら、
「葉月ちゃんも、登録してみない?」
「えっ? 登録って?」
「僕らと同じ『書くと読む』……あっ、心配しないで。これはね、登録無料だから。それでね、スマホからも登録できるけれど、PCの方がいいよね、葉月ちゃんもポエム、執筆したいでしょ? ……ところで葉月ちゃんって、PCって持ってる?」
「うん、あるにはあるけど……その、ノートじゃないし、
パパにだってお話しないといけないでしょ? 登録の仕方もわかんないし……」
「任せて。明日はまだ登校日だから……明後日の十時頃。もちろん午前。
みんなで行くよ、葉月ちゃんのお家。登録もパパッと可奈がやってくれるから」
すると、ギロッとした目の可奈は、
「ちょっと千佳、勝手に決めないでよ。……って嘘、可愛い後輩のため。やってあげるわよ、千佳
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