第百四十八回 ……補足。少しばかりの修正と。


 ――十五の夜。文月も半ばで、十五日の夜だ。



 そしてミッドナイト。その静けさの中で、僕は目覚める。……夕方、それよりも少しは夜に差し掛かる時刻まで、この四畳半のお部屋も四人という人数で埋め尽くされていたけれど、今は……もう僕一人。起動中のままのPS4・5は、お休みなさい。『明日と言っても、もう今日だけれど、また学校から帰ってきたら』と、その思いを込めながら。



 ……PC。そちらはスリープ解除だ。


 それと同時に、新型ウイルスの完全除去もできたらいいのに……と、ふと思った。


 その思いの中、僕は、

 画面に映る前回のエッセイに目を通した。……拙い文面はもとよりだけれど、まずは稽古不足。それを待たないのは時もそうだけど……幕。来たるウメチカ戦の幕なのだ。


 戦いの幕は切って落とされる。


 その日ももう近く、同じ文月。七月二十三日から……つまり二十三日から二十六日までの四連休の間で、予め選抜戦を勝ち抜いた十五組の強豪たちが集って、私の鉄道のとある終点にある地下、ウメチカ……と呼ばれる場所で、熱戦かつ激闘が繰り広げられる。


 トーナメント方式の、生き残り戦だ。

 最後に残ったチームが、勝利の栄冠を手にすることができる。


 僕はもっともっと、

 ℮スポーツのことを語っていきたい。それには伝える力、つまりは勉強も必要だし、語彙力はもとより、太郎たろう君との猛特訓の最中で、正しくは『泣きたいときは、激戦繰り広げる画面の前で泣けと』……そう言っていた。早速だけれど、今日泣いちゃった……


 あっ、正確に言うと今は深夜だから、昨日ということになる。


 あと一週間。泣いちゃうこともあるけど、僕は負けない。激戦を繰り広げる画面の前は僕には『コート』だから――某スポ根アニメの主人公のように、僕は強くなりたい。



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