第40話・ヒーロー平太
公園それは子供達が滑り台やブランコといった遊具で楽しい一時を味わう場所。今は子供は子供でも高校生という大人の仲間になる手前になる四人達が、子供だけでなく大人も引くようなオーラをまといながら、世紀の語り?いや、トーク?なんか違うな……
「おーい、開始早々何やってんだ?」
「いや貴方も開始早々何ベンチに寝そべってんですか?」
そんな算学に
「いや貴方なんでたんこぶ出来てるんですか?」
そんな瑠璃に風がツッコミを入れた。
「えっ? 記憶喪失? たんこぶ制作者ですよね? 」
更に瑠璃が風にツッコミを入れた。
「いや私は知りません。勝手に作ったのは貴方ですよね。じゃあ、どうぞ」
急に
「話の続きどこからだっけ?」
風と瑠璃はコント番組の様にコケた。算学はそれに倣ってコケようとしたが、風がボロボロになってしまった巨大なフリップを取り出した。
「えー再び説明しよう! 私と弥生、ゴミ(瑠璃)が保育園から幼馴染で、ゴミ(瑠璃)と柱号君が幼馴染。ゴミじゃなかった、柱号君は別の保育園」
「ここまでが前回のあらすじか……東城君どうもありがとう。犯人は一体誰なんだ?」
平太は公園の自販機で買ったコーヒーを一口飲んで口を開いた。
「いや刑事ドラマでよく見るやり取りかよ……で、花畑の件は?」
算学が軽くツッコミを入れて、話を早くするよう促した。
平太の話は再び始まった。
幼き風と算学が誰もいない花畑にいた。二人でいる所を幼き平太はこっそり様子を見ていた。そして二人は何か喋っており、距離が近いと感じた。二人は頬を赤くしており、楽しそうにそして、風が花を摘み取り、花冠を作って算学の頭の上に乗せたりと二人の時間を見ていた幼き平太は
「何か腹立つ」
「ちょい待てい! 何で腹立ってんの!? 嫉妬してんの? 嫉妬でしょ、嫉妬!」
風が即座にツッコミを入れると、平太が再びコーヒーを一口飲んだ。
「で、俺はそっからダッシュして家族の元に戻ったとさ」
「戻ったとさ、チャンチャン……じゃねぇよ!」
「いや、チャンチャンまで言ってないよ。」
二人の様子に呆れた算学が口を開いた。
「余計なコメディ要素要らんから、さっさと話進めよう。……俺の住んでいたアパートはどうやって調べた? 何であんなタイミングに、ヒーローのように現れた?」
その算学の言葉を受けて平太は頬を赤くした。
「ヒーローってあんたやだぁ! 止めてよぉ~」
平太は算学の腰に向かってちょっと強めに叩いた。
「おねぇスイッチONしちゃったぁ! 誰か止めてよぉ!」
算学はチラッと瑠璃の方を見ると瑠璃が少し焦ってる様子を見せた。
「ヤバいよ……おねぇスイッチは中々止まらないよ……しかしあの方法は直ぐに治せるけど……」
「分かった。ちょい失礼しま――す!」
風が巨大なフリップをスイングして、瑠璃のお尻に向かって見事ジャストミートした。その反動で瑠璃の体は前に飛んで、平太の懐に飛び込んでいった。
「あ~ら~、瑠璃君来たのねぇ! キスしてあげるぅ!」
平太の唇は瑠璃の唇に近づいていく。瑠璃は力づくで平太から離れようとするが、平太の力が強く離れる事が出来なかった。そのまま平太の唇は瑠璃の唇とで重なった。
「今度こそ話を再開しよう。算学君の質問に答えるよ」
平太のおねぇスイッチは切られて平太の話は再開した。
幼き平太は、幼き風が他の男の子と話していて、楽しい一時を過ごしている事は幼き瑠璃に言うのが中々言いづらかった。幼き瑠璃が幼き風のことを好きだと思っていたからだ。そして言い出せないまま、そのまま時が過ぎた。平太は小学校は風達とは別の小学校に行った。中学校は風と同じ中学校へ行ったが、中学校三年になると別の中学校に転校した。そのまま中学校を卒業してまた風達とは別の高校に行った。
ある時、再開した。あの時とは明らかに違う雰囲気で、でもあの時と同じ銀髪、虹色の瞳でつり目の算学に。たまたま歩いていて算学を見掛けたが、その時直ぐに算学であるとは分からなかったが、算学の後を追って算学の住むアパート前まで追って、算学の住むアパートの場所を特定した。勿論ずっと何度も算学の住むアパートに訪れた訳でも無かったが、算学のあの落ち込みようと乱れた制服に何かあると思った平太は別の角度で算学を探る事にした。
算学が住むアパートから近い学校を調べる事にした。何校かあったので、直接学校に訪れ、様子を伺う事にした。平太はある一つの学校の校門前まで訪れてた。平太は見た。一人の教師と思われる女性が泣きながらよろけながら玄関を出てくる様子を。そして平太は声を掛ける事にした。
二人は近くの喫茶店に訪れ、話を平太は聞く事にした。
「大丈夫ですか? ゆっくりでいいのですので、話してくれませんか?」
その教師の女性は算学の担任の教師だと知った。そして今の現状を知った。
聞いたその日に訪れようと算学の住むアパートを訪れた。算数の住む部屋のドアをノックしたが、反応が無かった。
平太はドアに思いっきりタックルした。古かったドアは音を立てて前へと倒れた。そうして算学に会った。平太は何を算学に言おうと考えて、脳裏に幼き風と幼き算学がいる画が浮かんだと同時に算学に言った。
「思い出せ、あの人を」
ただそれだけを言って去った。
「だいたいこのぐらいかな」
平太の話は終え、三人を確認すると、瑠璃はいつの間にか立ちながら寝ていた。風はため息をつくと、公園に落ちていたウ〇チを素手で掴み取り、瑠璃の頭の上に乗せた。
しかし、瑠璃は起きなかった。柴犬が瑠璃に近づき、瑠璃目掛けて立ちションをした。瑠璃は起きなかった。カラスが飛んできて、瑠璃の頭の上にウ〇チを落とした。瑠璃は起きなかった。瑠璃以外の三人は黙って帰っていった。
「いや、なんちゅう話の終え方しようとしてんの? アホでしょ? 作者」
算学が頭を掻きながら、文句を言った。三人は公園を離れ、それぞれ家に帰ろうとしていた。
「と言う訳で次回から二学期編突入です。今後も絶対見てくレモネード!」
「ではまた次回バイバイバカンスはブラック企業にとって都市伝説!」
風と平太が話を締めた? 算学は無理やり笑顔を作った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます