『最初の村周辺でレベル99にしてみた』をマジの人生でやってみた。結果、神になった俺が、日本人を異世界に召喚してチートをあたえてみたら……
コスモゾーン・レリックをこの目で見てみたい。だから、全身全霊でかかってこい。
コスモゾーン・レリックをこの目で見てみたい。だから、全身全霊でかかってこい。
コスモゾーン・レリックをこの目で見てみたい。だから、全身全霊でかかってこい。
歯をむき出しにしているアダム、シューリ、平熱マンの三人を相手に、
汗一つかくことなく、優雅に、華麗に、
――究極超神センエースは、空間の全方位に残影を刻んでいた。
その光景を見たカティは、
思わず、
「……美しい……」
と、心からの感嘆をこぼす。
――あまりの美しさに、一瞬、呆けてしまったが、
カティたちは、すぐに、片膝をついて、こうべをたれる。
神前の礼をつくし、
心の中で、丁寧に、心をこめて、『リラ』を唱える。
そんな時間が二秒ほど経った時、
センは、彼女たちに視線を送ることなく、
「――バロール、前へ」
命令を受けると、
バロールは、
「はっ!」
腹の底から声を出す。
わずかも非礼に穢れぬよう、徹底して注意をはらい、
その歩を、しっかりと、前へ進める。
距離がある程度縮まったところで、
神が口を開く。
「アダム、平、下がれ」
命じられると、
二人は、スッっと息を整えて、うやうやしい態度でセンと距離をとる。
最後に、センは、少しだけ表情を整えて、
シューリに視線を向けて、
「シューリ……コスモゾーン・レリックを体験してみたいから、少し待っていてくれないか」
「しょうがないでちゅねぇ」
そう言って、シューリも下がったところで、
センは、バロールに視線を送る。
鋭い視線。
この世のすべてを見通しているかのようなゴッドアイ。
神の視線を受けて、
バロールの全身に緊張が走った。
すでに、ここ数日で、何度か近い距離で顔を合わせているのだが、
しかし、いつまでたっても、『神の威光』に慣れることはない。
神はあまりにも尊すぎる。
存在があまりにも遠すぎる。
「Cレリックの回収と掌握……大儀であった」
『ゼノリカ(すべてをつつみこむ光)の旋律』に触れたことで、
バロールの全身が、鋭い歓喜に貫かれる。
ビリビリと脳が甘くしびれる。
心がカァっと熱くなり、
視界がチラチラとボヤけた。
「も、もったいない御言葉でございます!」
緊張のあまり噛みつつも、
しかし、キッチリと、敬愛を叫ぶ。
そんなバロールに、
神は、超然とした態度で、
「すでに、あらかた詳細は聞いている。なかなか良質なアイテムらしいじゃないか。その『程度』を自分の目でも確認したい。というわけで……」
そこで、ゆったりと、
両手で小さな弧を描きながら、
軽やかに『武』を構えて、
「余力を残すことなく、全身全霊で……かかってこい」
命令を受けると、
バロールは、一度背筋をピンと伸ばして、
「かっ、かしこまりましたぁっっ!!」
喉を潰さんばかりの勢いで返事をすると、
自分の『中』から、シアエガ(斧)を召喚する。
その圧倒的なスペックは、バロールの魂魄を底上げしてくれる。
一回り以上の規模で存在値が膨らんだバロールを見て、
(……ほう)
神は一度嘆息した。
ハッキリと数値が見えるワケではないが、
雰囲気で、なんとなく、
『大きくなった』という事はわかるので、
(……いいねぇ……)
軽く唇を舐めながら、
バロールのパワーアップを賞賛する。
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