第1話 ホテルのバー
ホテルは北のお洒落な地区…。ガウディが設計した建物の一つであるカサ・ミラの斜向かいのホテルにしてみた。
私はこのホテルを選べたことがこの旅行を完璧にしたと自惚れている。それ程にこのホテルは最高だった。スタッフも親切で丁寧な接客をしてくれるし食事も美味しい。そして何より屋上に造られたバースペースが素晴らしかった。
夜、このバーでホテルの屋上から外を眺めると眼前にはライトアップされたカサ・ミラが姿を現す。私には直線を使わないことが特徴の一つと聞くモデルニスモ建築の芸術性はいま一つ理解できない。しかし夜の闇に浮かび上がるカサ・ミラは住人もいる現役のアパートだというのに一つのオブジェとしてとても美しいと素直に思った。
そしてそんなカサ・ミラを左に眺めながら視線を街の向こうへ向けるとライトアップされたガウディによるもう一つの作品が見えてくる。そう白く浮き上がるサグラダ・ファミリアがそこにはあった。
ライトアップされたバルセロナを代表する建築物二つを眺めながら嗜むスペインワインの素晴らしさ…。きっとこういう優雅な時間を得られるのも旅の醍醐味と言えるのだろう。
世界迷宮案内 酒と食 @winter0_0winter
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。世界迷宮案内の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます