テーマ編

ラノベの「やらない」への反駁は十分でない

「やる」ために、「やらない」を打ち砕く典型的な語り口を思い浮かべてみよう。


「やらないのか。

 確かに、○○○だ。

 しかし、×××だ。

 だから、やらなきゃならない」


 ×××が○○○を打ち砕くのだが、客観的にみたら9割以上の確率で、×××はどうみても○○○に勝てていない。何故か。


 それは、○○○は必ず負けると確定しているから、×××はどんな内容にしても構わないからだ。。

 もっと具体的にみよう、


 確かに、努力しても、報われないことがある。

 だから、何も努力しないのか?

 あなたはやらなきゃいけない。


 これぞ努力論の典型だが、よく考えたら最初の哲理に対して何の反論にもなっていない。

 努力する人間ほどそれを実感できるはずだ。

 「確かに・・・」の内容を話し手は何一つ聞いていない。


「やる」は「やらない」にチートしても構わない。

 それがラノベの世界。

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