ラノベの悪役しか限界を超えない
ラノベ表現の限界を説くのが、この論の目的だが、限界を超える場合もたまにある。
ここで挙げていく限界など既に突破されていると思うかもしれない。
しかし、よくみると限界突破したのは悪役だけで、主人公側は超えていない。
ここでいう悪役とは、不義をなす悪者だけではない。
明るく陽気でないキャラも悪役の一部だ。
ライトノベルの物語は、明るいキャラが自分を変えずに暗い奴を変えるプロセスに過ぎないのを思い出そう。
正義の明るいキャラがいつも完勝するのでは面白くもなんともない。
そこで、明るいキャラが最後に論破するとしても、こうした悪役に好き勝手しゃべらせて、時々花を持たせてやる。
悪役たちはラノベの表現領域を超える言葉で味方サイドを攻撃する。
ラノベが斬新に思えるなら、ここである。
その言葉が表現の新境地を開いたように感じられうるのだ。
悪役にも魅力がある。
しかし、彼らの言葉はあくまで悪役である。
その言葉が主人公側よりも魅力的に響くなら、味方サイドが悪に負けている場面を堪能しているのであり、作品として破綻している。そんな楽しみ方は間違っても作者の本意ではない。
主人公側の正義の反論が、どこかで見たような紋切り型だった時は特に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます