ラノベの大自然に知らない風物はない

 動物や植物が溢れる豊かな自然を描写する場面。

 文学なら、普通の読者にとって名前をなかなか挙げられず、イメージもなかなかつかめないだろう実在の植物や動物がいっぱい登場し、幻想感を与えにくるだろう。


 一方、ライトノベルで描かれる自然は豊かそうにみえて、二流以下の知名度の動植物は出てこない。

 代わりに存在するのは、ファンタジーにしかいない幻想の動植物。あるいは、現実にありえぬ厳寒や酷暑。厳寒なら、超薄着の人間が厚着もせずに歓声を上げている。

 モンスターの名前を知らないのは当然だ。最初から実在しないことが前提の知らない風物でも、よく考えたらどこかでみたような造形になっている。

 たとえ神話の幻獣などから名前を借りてきても。


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