ラノベの貧乏人はだらけられない

 ライトノベルのみならず、大衆文学に多い「たくましい貧乏人」枠。

 彼らは貧しくとも仕事熱心できびきび働いて元気で、地味な金持ちの子息にコンプレックスを抱かせる。

 彼らはなぜ逞しく描かれるのか?


 それは、彼らが心から逞しいからではない。

 逞しくない姿を晒せないからだ。

 貧乏人は逞しくなければ、やらない奴認定されて即排除されるのだ。

 逞しくみえたら、何をやっても許される。

 反対に、元気にみえなければ存在自体を無視される。


 あ、逞しい貧乏人が金持ち子息の勉強を露骨に否定する発言をしてから、外に無理やり連れ出したぞ。

 反知性主義のむき出しな現場だ。

 この逞しさはすぐに暴力へ直結するぞ。

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