ラノベの異人は人間に憧れねばならない

 ラノベには普通の人間に混じって、外国人や妖怪が定番のように登場する。

 彼らに期待されていることは何か。

 それは、日本人の普通の生活を美化すること。

 作中に日本人がいない場合は、日本人の肯定する価値観を模した社会。

 自分たちの文化を卑下し、主流社会に同化しようとしなければならない。

 

 エルフやゴブリンの共存する多種族社会でも人間が中心。

 人間は彼らの上に君臨せねばならず、エルフたちは人間を模した生活をすべき。

 彼らは人間を模範とせねばならない。


 敵対するとどうなるか。

 いうまでもなく排除の標的となる。

 排除の先頭に立つのは、人間だけでない。

 人間の行動様式を肯定する異人たちもだ、

 異人同士を争わせて分断統治。

 主流社会から疎外された者同士でラストバトルを展開し、人間を肯定する方が勝つ大長編王道ゲームの結末もこれと同じ。

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