ラノベの孤独キャラは個を誇れない

 ライトノベルが好評となり、キャラクターソングが出された。

 歌詞をみる(恐らく生では聞き取れない)と、明るく友達の多い人間の歌はありのままの自分を称賛している。

 一方、孤独なぼっちキャラの歌は、一人ではダメだ、もう一人じゃない等と孤独を憎悪してから、「みんな」を称賛する内容だ。


 つまり、孤独キャラはありのままの自分を一切認めてもらえず、自己否定の曲を歌わされている。その曲は妙に明るいが、これに気づくと聴くに堪えなくなる。


 集団生活がいかに煩わしいかを知れば、一人でいることの有難味を深く実感するだろう。しかし、孤独キャラの歌は集団の煩わしさなど実在しないかのようだ。無価値極まりなく、孤独の場面でも席を一緒にしたくない。


 ラノベな音楽の歌詞もこれと変わらない。

 もう一人じゃないとか孤独を憎み始めたら、聴くのをやめよう。

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