ラノベは体系的なノウハウを教えない

 すべてが空想の冒険物語だけでなく、スポーツやお仕事ものなど実在する事柄を含めラノベは様々なジャンルに挑んでいる。

 しかし、実在するテーマに関するノウハウは決して教えられないし、いくら読んでも、上手くなる具体的な方法は載っていない。

 例えば、囲碁ラノベを読んでも囲碁の具体的な上達法は書かれていない。


 教えられるのは、よく声を出すこと、礼儀正しくすること、どんな時でも勤勉な姿勢を見せること、仲間と協調することだけで、どんなジャンルをテーマにしても特有の知識を教えることはない。


 何故なのか。

 声出しや礼儀作法、取り組み姿勢は特定ジャンルへの知識が一切なくとも気楽に執筆できるからだ。作者は作中でテーマにしたことを何一つ勉強しなくてよい。気軽に書けるからライトノベルだ。


 実のところ、それは普通の文学でも変わらないだろう。だが、文学ではより精緻な描写が求められ、読者からもより具体的な知識を期待されている。

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