第一部 予告

 常道には反して、前置きの長い、いわゆる転生物語。


 ここまで読まれた諸兄諸姉におかれては、恐悦至極、申し上げる。


 ここから書かれるあらすじを、かいつまんで予告しよう。何卒よろしく、申し上げる。



※※



 普通そうで普通じゃない少し普通な高校生、朝希あさき慎二しんじは、親友で幼馴染の葉華を病から救うため、頭の中から飛び込み営業をかましてきた神様っぽい何かと契約のめくら判を押し、あれよあれよと魔法と魔物の跋扈ばっこする異世界ホロギウムへと転生したのだった。


 が、旅の始まりは前途多難。


 降り立った辺境の王国では、まさかの牢屋スタート。危うく死刑に。


 自分たちを魔物だと思い込む里で旅の仲間集め。

 

 さらに、まだ第一部だというのに、魔王が復活。


「勇者にはならない」と言い張るシンジだが、成り行きで地球に出戻り。東京新宿のど真ん中で、早くも決戦を繰り広げる。

 

 何もかもが変拍子。調子っぱずれの異世界転生物語は、いきなり佳境。最後までどうか、お楽しみあれ。

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