2018年6月13日

「おはよう。」

「昨日俺達って、どこですれ違ったんだろう?」

「もしかして、今も君は近くにいる?このぎゅうぎゅうの電車の中に?」




「おはよう。」

「そこにはいないよ。今起きたから。」

「日本の朝の電車ってすごいらしいね。写真見たことあるけど、地獄だね。私は絶対無理。」


「ずいぶん起きるのが遅いんだね。」

「って事は、観光で来てるの?」

「それとも、向上心のない大学生?」


「観光。」

「君こそ向上心のない大学生でしょ?こんなアプリ開いてないで、ちゃんと教授の話し聞きなよ。」

「それとも私に、『男の子の無意識にも女の子の無意識にも父親の巨根が潜在している』みたいな馬鹿げた話しをしてほしいの?」


「はは、確かに君が教壇に立つならフロイトだって、くそみたいなロボトミーの話しだって、なんだって面白くなるよ笑 君とマッチした時、俺は前頭葉がカミナリに打たれた様な感じだったんだもん。」

「まぁ何にしろ、今は図書館で時間潰してるからいいんだ。」

「でもさ、ここでマッチしても、それってやっぱり大学内のコなのかな?」


「へー、私とマッチしたのにまだスワイプしてんだ?」


「え、なんかこわいよ。ただのクソつまんないジョークだよ。」






「怒ってんの?それとも街に繰り出して、東京にいる美女のアベレージを底上げするのに勤しんでるところ?」







「一緒。私もジョーク。」

「はは、正解!そーゆーかわいいジョーク、悪くないよ。」

「その台詞、好きだな。」


「みんな結局最後には好きって言うんだよな。じゃ、汗だくヨガ・セックス、試してみる?笑」




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