第2話 桃太郎のおばあさん
おばあさんは川へ洗濯する為に、歩いていた。
『まったく、おじいさんは何回言えばわかるんだか!脱いだ服は籠に入れて置いてって言ってるのに』
『もう、50年になるから治らないだろうけどねぇ!……』
『殺すぞ!』
と殺意むき出しのまま歩き、川へ到着した。
『さてと……』
おばあさんは、端末のような画面を表示させた。
『今日の汚れは、23か』
おばあさんは、目を閉じ祈りを捧げた。
『水の精霊よ、聖なる水流と成りて我に力を!』
『中級水魔法 アクアスプラッシュ!』
洗濯物が水流によって汚れが落とされていく。
おばあさんは、洗濯物と一緒に持ってきた野菜を取り出した。
『野菜も一緒に洗って、下ごしらえするかねぇ』
『アクアスプラッシュ! からの~ 中級水魔法アクアブレイド!』
水の水圧で、野菜で切れていく!
スパッスパッスパッーーーー
ーーーーーー
その頃、異世界では……
『はぁ、仕事もない家もない……本当に何もない。』
途方に暮れている、青年ホームレスがいた。
略して青レス(あおレス)
その青レスは物覚えの低さ、協調性の低さ、おまけに人見知り最高レベルの本当に人間として生まれてきたのか?と疑問になる男だった。
『ちょ、ちょっと言いすぎだろ!あれ?空耳?』
その事もあり、仕事がクビになり親から勘当され今に至る。今まさに、死の狭間で生きている。
そう、この物語は最低人間が成り上がっていくサクセスストーリーである。
『いやいや、違うから!そんな簡単なものじゃないから!もっと、ひどい状況だから!』
そんな死の狭間で生きてる、ある日の事
『今日も、食べ物を探さないと……でも他のシマには行けないし、どうするかな』
ホームレスが多いこの地区、エリア毎に縄張りがあり立ち入るだけで殺されるような恐ろしいルール……
家を出たのはいいが、訪れた地区が悪かった。
本当に運のない男である。
そんなホームレスの一部である青レスは、今日も食材いを探す……
『おーい!食材貰ってきたぞ!好きなものを持って行ってくれぃ!』
ここのエリアリーダーが食材を貰ってきたらしい
貰ってきたとは、言っているがほとんどは盗品である。
『持って行ってくれとは、言われても俺が選べるのは一番最後……』
皆それぞれ好きなものを持っていき、残ったのは……
『やった!果物が残ってる。』
『いただきまーす。』
うぅ"!なんだ?舌が痺れる…
目の前が白く…な…る…
意識が……
次回『桃から生まれた人!?』
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