実は僕、桃から生まれていません。

にゃおん

第1話 桃太郎のおじいさん

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。


おじいさんは、山へ芝刈りへ……

『もう、こんなに芝が生えとる!』

山へ登ってきたおじいさんは、芝を見て驚いた。



『えーと、耐性値は……』

おじいさんは端末のような画面を出し、芝の耐性値を確認した。


ーーー耐性値とはーーー

その物質または生物の耐久度及び生命力の事である。




『200か、まぁそんなもんだと思ったわい。』

おじいさんは、懐から木の棒のようなものを取り出し、棒に話しかけるように喋った。

『タイプ ブーメラン!』

すると木の棒は、ブーメラン型へ変形した。

ブーメランは白く光っている。

『耐性値200ぐらいなら、これでいいか』

『かしのブーメラン!』

光っていたブーメランが、かしのブーメランへ変化した。


『それじゃ、始めるかのぅ』

『レベル1スキル エアースラッシャー!』

と言いながら、その"かしのブーメラン"を投げた。


ブーメランは、高速回転しながら芝を刈っていく!


『スッキリしたわい、こんなもんじゃな

次は薪用の木を探すかのぅ』

『タイプ リセット』

と言うと、かしのブーメランは元の木の棒へ戻った。


薪用の木を探す事、10分……


『これはいい木じゃ』

また、端末のような画面を表示させ

『耐性値20,000!これは、いい木じゃな』

『これに決めたぞ!』

木の棒に、また喋りかけた

『タイプ アックス!』

木の棒は先ほどのブーメランとは違い、斧の形へ変化した。

続けて、おじいさんは喋った!

『耐性値20,000となると……』


『プラチナアックス!』

斧の形したものは、プラチナアックスへ変形した。

おじいさんは、大きく息を吸い

『レベル3スキル 一刀両断、スマッシュ!』と言いながら、物凄い勢いで大木に斬撃を放った。


バキバキバキバキッ

大木はあっという間に、倒れた。

『あとは、運びやすいように細かく切るかのぅ』

『レベル2スキル 5連撃、アックスレイン!』

大木が薪用の手頃な大きさになった。


ーーーおじいさんは薪を手に入れた!ーーー

『さて、帰るかのぅ 今日の晩御飯は何かのぅ』

おじいさんは、薪を背負いながら山へ降りた。


ーーーーーーーー

ところ変わって、おばあさんは……




次回『桃太郎のおばあさん』



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