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2022年8月19日 11:10
誰も愛せない、誰にも愛されない、そんな二人がどんなに不安になっても、辛くても苦しくても、歩み寄って変わりながら認め合って生きていく。その姿があまりに綺麗で感銘を受けました。 「私は賭けてみた。私を好きだというこの子に」人からの好意なんて信用できない筈なのに、それでも根底では誰かを愛したいって、頭のおかしい私でも誰かと分かり合いたいって思ってたのかなって。 「好きだから辛いってなに?私には生きてて好きが分からなかった」って思ってたのに莉緒と接している中で「触らなくたって分かるよ。好きだから分かるから……だから平気」ってそう思えるようになって。 莉緒が「……変われたらもう最初から変わってます…」って言った時には「簡単じゃないから誰かに頼ったり愛したりして生きていくんじゃないの?」って、誰かに頼ったことも愛したこともない筈なのに、生きることさえ諦めていたのに。どれも莉緒に会ったことで”変わった”心境が如実に表れて感動しました。 「愛してる」って言えるようになって、誰に強要される訳でもなく、自然に莉緒の幸せを願えるようになって本当によかったです。 愛がわからなくても、下手だって思っても、不器用でも、愛を探すことを、愛することをやめなかった景子さんの姿には感動しました。 それに、どれだけ頑張って、努力しても誰も認めてもくれないし、褒めてもくれなかったんだって思うから、よく頑張ったねって、下手じゃないよ上手にできてるよって褒めてあげたいです。 「お母さんみたいに、誰も私を見てくれなくなる」って言う莉緒は儚くて、痛々しくて、誰よりも愛を求めているのに、周りが彼女に向けるのはものは愛と呼ぶには余りにも身勝手で欲にまみれたもので、ついには愛されたいのに、愛に飢えているのに触れられることが怖くて、気持ち悪くなる。この時苦しみや、辛さは想像もできない程で。 それでも景子さんに出会えたから、飢える心は”変わらなくても”、それを満たしてくれる人に出会えて本当に良かったです。 それと同時に出会うまでを考えると、記憶力がいいのも、人の感情に敏感なのも、母に見てほしかったからって思うと虚しいものに思えてきます。 母に見てほしいのに一人暮らしを始めたのは諦めか、知らない人にだけ愛を注ぐ母を見ていられなかったのか、離れたら見てくれるって思ったのかは分からないけど、どれにしても悲しくて、辛いです。 莉緒は自分に無頓着だから、莉緒は自分にさえ愛されないから、家は一人で寂しくて、苦しくて、外に出てもただ気持ち悪くて、怖いだけで、居場所なんて何処にもなかったんだって思うと苦しくて、切ないです。 だから、どんなに寂しくて、怖くて苦しくて辛くても誰も気づいてくれなかったんだって思うから、寂しかったよねって、怖くて苦しくて辛かったよねって慰めてあげたいです。 足りないものに苦しんだ二人だけど今は、お互い寄り添って、欠陥を埋めあって、認めあえる。欠陥があるからこそ、誰よりも愛されたいと願う莉緒だから、愛がわからなくて愛することを諦めた景子にも愛を教えられて、誰も愛せないって思いながら、誰よりも愛したいって願う景子さんだから、莉緒の愛に飢える心を満たせるんだって思えるから。傷つき苦しみながら手に入れた二人の愛は欠けていたとしても綺麗で、純粋で、深くて、温かくて、慈愛なんて比べ物にならなくて、それなのに作り物感は微塵もなくて、そんな二人の幸せをずっと見ていたいです。 フェン先生の作品は本当にすごいです。感情移入しすぎて、様々な感情で満たされて、苦しみとか悲しさもあるのに全然不快じゃなくて、唯々心が満たされる感じがして、繰り返す同じ日々に動かなくなっていく心を底から揺さぶられる。この作品に心酔してやまないのに、溢れ出る陳腐な言葉じゃ全然足りなくて、とにかく堪らなく大好きです。本当にありがとうございます。 本当は最初の文章だけのつもりだったのですが……溢れ出る感情を抑えられなくて、気が付いたら、やたら長くて読み辛くなってました。(笑)すみません
作者からの返信
こんばんは。コメントありがとうございます。この二人はとても人間らしいですね。景子は人生を諦めてるはずだったのに一番人間らしくいろいろ求めて前を向いて生きようとしているし、莉緒もいろんな事が起きても後ろ向きにならず生きています。このお話は暗いですが辛い事が起きても人生は続くし前向きに強く生きようと言うメッセージ性も込めています。辛いから死にたい、だけじゃなく辛いけどいろんなものを糧にして幸せになろうと頑張る、その姿勢が大事だなと思ってその過程を書きました。でも、二人共切ない部分が多くて見てて悲しくなったり辛くなる描写が多くてねぇ、私も書いたけどいろいろ考えちゃいますね(笑)気持ちがよく分かります(笑)本当に二人が幸せになって良かったですね。二人の物語を最後まで読んでいただいてありがとうございました。感想もわざわざ沢山書いていただいてありがとうございます。そんな気にしなくて大丈夫ですよ!励みになります。
2020年5月10日 03:44
完結お疲れ様です!!!!凄く意味が深い内容で面白かったです!私あんまり感想書くの得意ではないので短い文になりますが、てぇてぇ最高ありがとうございます!!
感想ありがとうございます。今回はだいぶこじらせてましたね(笑)書いたけど読み返すと悩みます(笑)短い間でしたがお付き合いありがとうございます。
誰も愛せない、誰にも愛されない、そんな二人がどんなに不安になっても、辛くても苦しくても、歩み寄って変わりながら認め合って生きていく。その姿があまりに綺麗で感銘を受けました。
「私は賭けてみた。私を好きだというこの子に」人からの好意なんて信用できない筈なのに、それでも根底では誰かを愛したいって、頭のおかしい私でも誰かと分かり合いたいって思ってたのかなって。
「好きだから辛いってなに?私には生きてて好きが分からなかった」って思ってたのに莉緒と接している中で「触らなくたって分かるよ。好きだから分かるから……だから平気」ってそう思えるようになって。
莉緒が「……変われたらもう最初から変わってます…」って言った時には「簡単じゃないから誰かに頼ったり愛したりして生きていくんじゃないの?」って、誰かに頼ったことも愛したこともない筈なのに、生きることさえ諦めていたのに。どれも莉緒に会ったことで”変わった”心境が如実に表れて感動しました。
「愛してる」って言えるようになって、誰に強要される訳でもなく、自然に莉緒の幸せを願えるようになって本当によかったです。
愛がわからなくても、下手だって思っても、不器用でも、愛を探すことを、愛することをやめなかった景子さんの姿には感動しました。
それに、どれだけ頑張って、努力しても誰も認めてもくれないし、褒めてもくれなかったんだって思うから、よく頑張ったねって、下手じゃないよ上手にできてるよって褒めてあげたいです。
「お母さんみたいに、誰も私を見てくれなくなる」って言う莉緒は儚くて、痛々しくて、誰よりも愛を求めているのに、周りが彼女に向けるのはものは愛と呼ぶには余りにも身勝手で欲にまみれたもので、ついには愛されたいのに、愛に飢えているのに触れられることが怖くて、気持ち悪くなる。この時苦しみや、辛さは想像もできない程で。
それでも景子さんに出会えたから、飢える心は”変わらなくても”、それを満たしてくれる人に出会えて本当に良かったです。
それと同時に出会うまでを考えると、記憶力がいいのも、人の感情に敏感なのも、母に見てほしかったからって思うと虚しいものに思えてきます。
母に見てほしいのに一人暮らしを始めたのは諦めか、知らない人にだけ愛を注ぐ母を見ていられなかったのか、離れたら見てくれるって思ったのかは分からないけど、どれにしても悲しくて、辛いです。
莉緒は自分に無頓着だから、莉緒は自分にさえ愛されないから、家は一人で寂しくて、苦しくて、外に出てもただ気持ち悪くて、怖いだけで、居場所なんて何処にもなかったんだって思うと苦しくて、切ないです。
だから、どんなに寂しくて、怖くて苦しくて辛くても誰も気づいてくれなかったんだって思うから、寂しかったよねって、怖くて苦しくて辛かったよねって慰めてあげたいです。
足りないものに苦しんだ二人だけど今は、お互い寄り添って、欠陥を埋めあって、認めあえる。欠陥があるからこそ、誰よりも愛されたいと願う莉緒だから、愛がわからなくて愛することを諦めた景子にも愛を教えられて、誰も愛せないって思いながら、誰よりも愛したいって願う景子さんだから、莉緒の愛に飢える心を満たせるんだって思えるから。傷つき苦しみながら手に入れた二人の愛は欠けていたとしても綺麗で、純粋で、深くて、温かくて、慈愛なんて比べ物にならなくて、それなのに作り物感は微塵もなくて、そんな二人の幸せをずっと見ていたいです。
フェン先生の作品は本当にすごいです。感情移入しすぎて、様々な感情で満たされて、苦しみとか悲しさもあるのに全然不快じゃなくて、唯々心が満たされる感じがして、繰り返す同じ日々に動かなくなっていく心を底から揺さぶられる。
この作品に心酔してやまないのに、溢れ出る陳腐な言葉じゃ全然足りなくて、とにかく堪らなく大好きです。本当にありがとうございます。
本当は最初の文章だけのつもりだったのですが……溢れ出る感情を抑えられなくて、気が付いたら、やたら長くて読み辛くなってました。(笑)すみません
作者からの返信
こんばんは。
コメントありがとうございます。
この二人はとても人間らしいですね。
景子は人生を諦めてるはずだったのに一番人間らしくいろいろ求めて前を向いて生きようとしているし、莉緒もいろんな事が起きても後ろ向きにならず生きています。
このお話は暗いですが辛い事が起きても人生は続くし前向きに強く生きようと言うメッセージ性も込めています。
辛いから死にたい、だけじゃなく辛いけどいろんなものを糧にして幸せになろうと頑張る、その姿勢が大事だなと思ってその過程を書きました。
でも、二人共切ない部分が多くて見てて悲しくなったり辛くなる描写が多くてねぇ、私も書いたけどいろいろ考えちゃいますね(笑)気持ちがよく分かります(笑)本当に二人が幸せになって良かったですね。
二人の物語を最後まで読んでいただいてありがとうございました。
感想もわざわざ沢山書いていただいてありがとうございます。そんな気にしなくて大丈夫ですよ!励みになります。