人間と違って感情表現しない宇宙人ムトが、相変わらず最後まで感情表現できるようになってるわけでもないのに、関わりが深くなっていくにつれてだんだん人間味を感じられるようになっていくのが、なんだか可愛らしくて不思議な感覚で、微笑ましくて面白かった。
そんなムトと関わるみんなも、特にムトが何をした訳でもないのに、ムトとの関わりをきっかけに各々気付きを得て精神的に成長していってて、読んでて気持ちがスッキリしていった。
最後の方では「そういえばそんなことあったな!」と、点と点がつながるところがあって、好奇心が刺激されてまた最初から読み直したくなり、二度楽しめた。とても良かった。