第8話 猫に翻弄でも楽し
キジトラ猫が、私の膝の上で眠っている。気持ち良さそう。
だけど、私はそろそろ行かなくては——。
私は「みゃんこ、またね」と言って、猫を膝からそっと下ろそうとした。
そしたら突然、キジトラ猫が私の手をマジ噛みした!「みゃんこ、痛いでしょ!」
翌日の昼休みは、大雨洪水警報が発表されるくらいの激しい雨——。
(今日はもう会えない。明日ね)と思っていたら——。
(あれ? 雨が止んでいる。でも行ってもいないかも……)
ダメ元で行ってみたら、いた! それも、背中が雨にぬれている。
私を見つけると「ミャ〜オン」と大きな声で鳴いた。「みゃんこ、待ってたの?」
私は服が汚れるのも構わず、猫を膝に乗せてタオルハンカチでふいた。
そしてしばらくの間、猫を私の膝の上でごろごろさせた。
我がままだけど、ほっとけない。
猫好きは猫に翻弄——、でも楽し!
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