第9話 セラピストキャット

 昨日の午後は、気温が上がった。キジトラ猫は、駐車場の車の下で眠っていた。


 私に気付いても、チラ見しただけでまた目をつむった。



 今日は風が心地良い。キジトラ猫は私の膝の上で、ふみふみ・毛繕い・うとうと——。



 猫といる時間はホントに癒される。ただ1日に何回か、会うだけで幸せ……。


 キジトラ猫に癒されて、私はだいぶ元気になった。



 キジトラ猫のような猫は、一般にはセラピーキャット(人に癒しを与える猫)と、呼ばれている。


 だけど私はあえて、セラピストキャット(療法士猫)と、呼びたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る