第118話「スキル全開で人混みを高速移動してたら、謎の集団の挑戦を受けた」

「「肝心の、(なぁくん)(お兄ちゃん)の(髪)(背中)を洗う『海藻入り固体せっけん』をまだ買って(ないの)(ません)!!」」 




 アイネとイリスは微妙な感じでハモりながら、宣言した。




 ……あれか。


 実は覚えてたんだけどね。めんどくさくなっただけで。


 僕は市場の向こうを見た。


 石けんやハーブを売る店は、市場の中心にある。


 でも、中心部は一番混んでて、人混みがすごいことになってる。それに、さっきから衛兵が叫んでる。


「ハイスペックなスリ集団が出没しています! 気をつけてくださーい」って。


 あっちではスリの集団が暗躍あんやくしてるらしい。


 リスクを冒して『海藻入り固体せっけん』を買いに行く必要はないんじゃないかと思うんだ。


「……お兄ちゃんが、そうおっしゃるなら……」


「……別行動を取る前になぁくんとの思い出が欲しかったけど……仕方がないの……」


 でも、イリスとアイネはがっくりしてる。


 ご主人様としては、奴隷の希望はできるだけ叶えてあげたいんだけど、この人出だからな……。


 ……元の世界で例えると、今はお祭りで、大量の人でごったがえしてるようなものだ。


 仮にその状況で、スムーズに切り抜けられそうな作戦を考えるとするとーー


 …………………ん?


 ……あれ? なんかいけそうな気がして来た。



「わかった。やってみよう」



「お兄ちゃん!?」「なぁくん!!」


「隊列を組む。アイネが先頭。最後尾は僕だ。それぞれのスキルを生かして、人混みを最速で通り抜ける。アイネはスキルを常時発動、イリスはいざという時のために……」


 僕は指示を与える。


 アイネとイリスは、真剣な顔でうなずく。


 警戒しすぎかもしれないけど。僕たちはそんなに大金もってないし、スリ軍団のアンテナに引っかからない可能性もある。それを祈ろう。


「それじゃ『人混み浸透、超速ショッピング作戦オペレーション』を開始する」


 そして僕たちは一列縦隊で、人混みへと突入したのだった。





────────────────





 ハイスペック・スリ軍団は盗賊ギルドでも最低ランクに位置する。


 大金を稼ぐわけでもないし、世界を変えるわけでもないからだ。


 だが、彼らは自分たちのスキルにプライドがあった。


 市場にまぎれこみ、本人にも気づかれないようにサイフを奪う。必要最小限だけコインを抜き取り、あとは戻すか、そのまま放置するか。


 最高位のスリはサイフに切れ込みを入れるだけだ。一番高価なコインを1枚だけ取り去る。それには体術、手さばき──それこそ、冒険に出るシーフなどとは比べものにならないくらい繊細な動きを要求される。


 今回、彼らはとある依頼を受け、市場に潜入していた。


 内容は単純だ。これまでは依頼人の希望を完璧に満たしていた。


 なのに──




「だめです! 近づけません! なんで人混みであんな動きができるんだ!?」


「『盗技スティール』の間合いに入れない! 届かないんだよ!」


「速すぎる……動きが自然すぎる……なんだあの連中は……」




 自信を失う者、恐怖におびえる者、パニックになるもの──


 すでにスリ軍団の3分の2が脱落していた。


 ぼーっとした感じのメイドと、町に慣れていないような少年と、なぜか優雅な物腰の小さな少女。たいした獲物でもないはずなのに……ハイスペックなはずのスリ軍団は、彼らに触れることすらできない。


 おそるべき存在を前に、メンバーは自信を失い、組織が崩壊しかねない状態だった。


「わかった……ワシ自らが出る」


「師匠!?」


「我らが受けたクエストはサイフを奪い『例のものを持つ少女』を探せ、だ。可能性がある者を放置はできまい」


 そうしてスリ軍団の長老は、最強の敵に挑むことになったのだった。





────────────────






『送信者:アイネ


 受信者:なぁくん、イリスちゃん


 本文:「動体観察」に反応ありなの。進路を塞いでる2人のうち、片方がこっち側に力を入れてるの。接触の危険があるの。指示を願うの』




『送信者:イリス


 受信者:お兄ちゃん。アイネさま


 本文:ハーブの露店を発見いたしました。目的のものを売っている可能性が高いです。場所は左前方ですが、そちらのコースだと他の方と接触する可能性がございます。ここは迂回するのがよろしいかと』




『送信者:ナギ


 受信者:アイネ、イリス


「高速分析」で周囲の人数を掌握した。右前方の方が数が少ない。2時方向にコース変更する。その後、3時方向に10歩移動したあとは直進!』




『『りょーかいっ!』』




 さっ。さっ。ささささっ!


 僕たちは早足で人混みを抜けていく。


 一列縦隊。先頭はアイネ、中心はイリス、最後尾は僕。


 某有名RPGのパーティみたいな隊列だ。


 先頭のアイネはスキル『動体観察』を使い続けてる。あれは前にインストールしたチートスキルで、視界に入った相手の身体の、筋肉が緊張してる部分を見極めることができる。それによって、ひとの動きを先読みするスキルだ。


 アイネは目となって、人混みの動きを観察してくれてる。


 目の前のひとが、近づいてくるのか、離れていくのか、動かないのか──


 それを的確に読んで『意識共有・改』で僕とイリスに伝えてる。


 中央のイリスは市場の観察役だ。僕たちの目的の『海藻入り固体せっけん』が売ってる屋台を探してる。


 最後尾の僕は『高速分析』を使用中。


 これはリアルタイムで周囲にいる人をウィンドウで表示してくれる。


 ここでは『男性』『女性』ていう簡単な情報しかでないけど、今はそれでいい。人が多いエリアと少ないエリアがわかれば十分だ。表示されるウィンドウの数を見れば、どこに人が多いのかがはっきりとわかる。


 僕はそこから『進みやすい』方向を把握。『意識共有・改』でアイネとイリスに伝える。


 そしてそれに合わせてコースを変更。数秒ごとに。こまめに。




 ささ。ささささささっ。さささささささささっ!


 しゅぱっ。さささっ。とととととっ。


 しゅしゅしゅっ。しゅぴーん。ざざざざざっ……。




 まるで人混みを縫うヘビのように、僕たちは市場を駆けていく。


 いや、速いなー。すごいな、これ。


 元の世界のコミケ会場とかで使いたいスキルだ。


 まわりの人たちは買い物に夢中で、僕たちのことは気にしてない。


 アイネとイリスが欲しがってる『海藻入り固体せっけん』が見つかるまで、僕たちは市場を縦横無尽にかけめぐる。そして──





『送信者:イリス


 受信者:おにいちゃ。おねえちゃ。


 本文:ありましたーっ! ねんがんの「海藻入り固体せっけん」です!』




 僕たちは市場の最奥で、目的のものを見つけ出したのだった。




「意外とてこずりました。お兄ちゃんの作戦がなければどうなっていたか」


「ありがとうなの。なぁくん。おかげでスリにあわずに済んだの」


 2人は満面の笑みで露店をのぞき込んでる。


 よかった。


 スリには結局、遭遇しなかったな。警戒しすぎたか。


 じゃあ、早いとこ買い物を済ませて帰ろう。


「イリスは商品を目利きして。アイネは値段交渉を」


 僕が言った瞬間──




「よくぞ我らをここまで追い詰めた」




 声がした。


 どこから聞こえてくるのか、わからない。まわりは人でいっぱいだ。


 誰も僕たちの方を見ていない。


 でも、誰かが僕に話しかけてきてる。





「我らは誇り高き──ハイスペック・スリ軍団『西風の小銭狩り』!!」




 ほこりたかいスリがあらわれた!?


 いや、いるのはわかってたけど。なんでわざわざ存在をアピールしてるの? 




「確かに、お前たちには隙がない。すばらしい動きだった」


「しかしそれもここまでだ。師匠が動かれたのだから」


露払つゆはらいをさせていただく!」


「そのメイドと小さな少女が求める者かどうか、確かめさせてもらう!」




 声はする。相手の位置はわからない。でも、アイネとイリスを狙ってる。


『高速分析LV1』で確認は──駄目か。人が多すぎて敵味方の区別がつかない。


 しょうがない、このスキルはあんまり使いたくなかったんだけど、


 ──僕はスキルを起動した。




「発動、『超越感覚ちょうえつかんかくLV1』」




 次の瞬間──視界がブラックアウトした。


 このスキルは、五感を遮断することで、直感を極限まで高めるスキルだ。前にこれで、異世界からの来訪者の超速攻撃をかわしたことがある。ただし、まわりの様子が見えなくなるから怖いし、使ったあとは数分動けなくなるっていうリスクもある。


 しょうがないよな。この人混みじゃ、派手なスキルは使えないし。


 さて、と。それで、どうしようかなー。


 敵は──いわゆるスリ集団だ。


 攻撃力はたいしたことなさそうだから、できるだけ自然に追っ払おう。


 とりあえず足を出して、と。


 そういえばブーツが、そろそろ痛んできたかな?


 靴紐ほどけてないかな。確認してみよう。


 しゃがんで、と。


 いけない、人混みで座り込んでたら迷惑だな。立ち上がろう。


 うん。見えないのにバランスがとれてる。イリスかアイネが手を引いてくれてるのか。


 ……そろそろスキルの効果が切れる。


 目が見えるようになってきた。さて、と。どうなったかなー。




「おおおおおおおおおおおっ!!」




 歓声があがってた。


 五感が戻って来ると、目の前の露店に、小柄な男性が4人、頭から突っ込んでるのが見えた。


 全員、小さなナイフを手にしてる。元の世界のカッターナイフのような小さなものだ。


 ナイフの刃先には布のようなものがからみついてる。これまでに切ったサイフの切れっ端か。


「……なぁくん、この人たちスリ軍団なの」


「そうなの?」


「そうなのって、なぁくんが撃退したのに?」


「具体的には?」


「はい。お兄ちゃんがしゃがもうと前に足を出したら、ちょうど飛びかかろうとしてた人が、引っかかって倒れました」


 イリスは指を振りながら教えてくれる。


「なぁくんがしゃがんだら、ナイフを突き出した2人が、勢い余って転がったの」


 アイネは串焼きの棒で、倒れた男を示した。


「これは悪い人だと思いましたので」


「最後の一人は、なぁくんが腕をつかんで押さえてたから、アイネが『魔力棒術』で、こっそりつっついたの」


 串焼きの棒を持ってるのはそのためか。


 それでも『魔力棒術』は発動するんだね。


「お兄ちゃん……この方たちは?」


「誇り高きハイスペック・スリ集団『西風の小銭狩り』だってさ」


「かっこいいのか、せこいのかわからない名前なの」


「なんかアイネとイリスにケンカを売るみたいだったから」


 ついうっかり『超越感覚』を使っちゃった。


 たまにはそういうこともあるよね。




「……ふっ。我々の勝ちだ」




 店先で倒れた男が、言った。


「すでにその少女は師匠の『スティール』の間合いに入っている。我らに気を取られたが、お主らの隙よ。『西風の小銭狩り』の名において、サイフはもらった!」


「なぁくんっ!」


 アイネの声がした。


 振り返ると──いつの間にかイリスの背後に、小柄な老人が立っていた。


 そいつが枯れ枝のような手を、イリスに向かって伸ばす。『動体観察』で気づいたアイネがイリスを引っ張り寄せるけど、その老人の腕が──伸びた。まるで武術家のようだった。スリも極めると、武術レベルにまでなるのか。


 老人はナイフを持ってる。イリスが提げてる革袋サイフに届く。紐を切って、奪うつもりだ。


 ……危ないことするなぁ。


 うちの子が怪我したらどうするんだ。ったく。




『送信者:ナギ


 受信者:イリス


 本文:イリス、緊急事態だ。例のスキルを使ってよし!』




『送信者:イリス


 受信者:ナギ


 本文:わかりました! 発動「反撃点穴ポイントカウンターLV1」!』




 ぽこん




 イリスの拳が、老人の腕を叩いた。


 カウンターが、入った。


 力がこもってるようには見えなかった。けれど──




「ぐげごがあああああああああっ!!」




 老人は腕を押さえてぶっ倒れた!


「こげぎがぁ! ぐあぁらあああああ──っ!!」


 そのまま泡を吹きながら転げ回る。


 痛そうだなー。『反撃点穴』って、衝撃が分散しないからなー。





『反撃点穴LV1』(4概念チートスキル)


『反撃』で『身体の一部』に『与えるダメージ』を『増やす』スキル




 これはイリスの『護身術』を強化したものだ。『護身術LV3』(『反撃』で『与えるダメージ』を『増やす』スキル)に、余ってた概念『身体の一部』を付け加えてある。


 もともと『護身術』は、身を守るとき相手に与えるダメージを増やすだけのスキルだったんだけど、それを4概念チートスキルにしたせいで、自動反撃型スキルになってしまった。


 格闘ゲームで言う「コマンド入力後、数秒間、攻撃を受けそうになると自動的に反撃する」っていうあれだ。


 いいタイミングで発動したから、きれいにカウンターが決まってる。


「うぉ、う、腕が! ワシの腕があああああっ!!」


 老人の腕は変な感じに振動してる。


『反撃点穴LV1』は衝撃が分散しない。


 このスキルで受けたダメージは『身体の一部』にとどまり、痛みと衝撃を与え続ける。


 ……ひとにいきなりナイフを向けたりするからだ。


 老人が転がるたびに、その身体からはコインが散らばっていく。手の中、懐の中、髪の毛の中からも。


「こいつ……もしかして大陸間スリ軍団『西風の小銭取り』の首領じゃないか!?」


「知ってる。元冒険者のシーフで、冒険者ギルドから追放された……あの?」


「待って。わたしのサイフがない。え? あなたのサイフにはいつの間にか穴が!?」


 まわりの人たちが騒ぎ出す。それを聞きつけたのか、衛兵さんたちがこっちに向かってきてる。


 長居は無用だな。


「待て……待ってくれ。ワシらの使命はサイフを奪い……このコインの半分を持っている少女を……」


 老人は懐から、金色のコインを取り出した。


 半月型のコインだった。真ん中から、きれいにまっぷたつになってる。


「……依頼を……お前らは……これを……持っては……」


「持ってないです。さよなら。それじゃ」


 僕たちはふたたび一列縦隊に。


『人混み浸透』モードになり、ひとの間をすり抜けながら、素早くその場を離れたのだった。

 






「お兄ちゃんがくれた『反撃点穴』はすばらしいです! これがあれば、イリスも安心です!」


「石けんが買えてよかったの。これで安心して旅に出られるの」


 買い物は終わった。


 イリスとアイネは両手に『海藻入り固体せっけん』を乗っけて、満足そうだ。


「でも……さっきのひとたち、なんだったのでしょう?」


「スリみたいなの。誰か、特別な少女を探してたの?」


「このコインの半分を持ってる人を探してたんだってさ」


 僕はイリスとアイネに『意識共有・改』の画像を送った。


 さっきの老人の手と、金色のコインが写ったやつだ。


 なにかの役に立つかもしれないから、っといたんだ。


「これは……『王家のコイン』でしょうか」


「王家のコイン?」


「はい、お兄ちゃん。書物で見たことがあります。この国で王子や王女が生まれると、それを記念して特殊なコインが作られることがあるそうです。ただ、一般には流通しないので、持っている人はごく限られているとか」


「このコインに彫られているのは……王冠をかぶった女の子、なの? 半分だから、よくわからないの」


 イリスの言葉を、アイネが引き継いだ。


『王家のコイン』か。


 ってことは、あの『ハイスペックスリ軍団』は、コインのもう半分の持ち主を探してたってことかな。


 そのために市場でスリをやってたとしたら……。


 ……あの場に王家の誰かがいたのかな。誰にも気づかれないような姿で。


 まぁ、そのあたりは衛兵さんが調べるだろ。


 今のところ、僕たちにできることはない。買い物ができただけで十分だ。





 それから僕たちは、市場で買ったものを持って家に帰った。


 イリス、アイネ、ラフィリアの旅の準備を手伝っているうちに日が暮れて──





「それでは『海藻入り固体石けん』の使い心地をためさせていただきます」


「いただくのー」


「どうしてあたしになんですかぁ!?」


「「(なぁくん)(お兄ちゃん)をつやつやにする前の練習 (なの)(でしょう)!」」


「だ、だめですよぅ。確かに興味があるって言いましたしぃ、みなさんとお風呂に入るのはうれしいです。でもでも、洗われたりしたらそんな……や、すき、そういうのすき──じゃなくて! できればますたぁに──でもなくて! もー、だめになっちゃういますからぁ…………!」




 イリスとアイネがラフィリアをつやつやに洗い上げるのを見届けて──お休みの1日は過ぎていったのだった。






──────────────────

今回使用したスキル



反撃点穴ポイントカウンターLV1』


 イリスのスキル『護身術LV3』を4概念チートスキルに再構築したもの。

 スキルを発動すると反撃モードに入り、その間に攻撃を受けると自動反撃する。反撃は、相手の攻撃の勢いを利用したカウンター扱いになるため、イリスの力でもそこそこの攻撃力を出せるすぐれもの。

 さらにスキルの概念に『身体の一部』が入っているため、相手のダメージと衝撃が『反撃を当てた場所』にとどまってしまう。反撃を受けた相手は、倒れようが吹き飛ぼうが、衝撃を逃がすことができない。それが反撃を受けたポイントにとどまり続けるため、しばらくの間、すごく痛い。

 非力なイリスが身につけた、強力な護身スキルである。




今回使用した作戦


『人混み浸透モード』


 アイネの『動体観察』を利用した高速移動モード。全員が一列縦隊になって、ヘビのようにくねくね移動する。その間、お互いの連絡は『意識共有・改』を使う。また、周囲の観察はナギの『高速分析』によってリアルタイムに行われる。

 ちなみに、シロの『しーるどっ』を展開して突っ込むと、相手が軍隊だろうと魔物の集団だろうと入り込んでかき回すことができる恐るべきフォーメーションなのですが、今のところ買い物にしか使う気がないので問題なかったりします。

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