第8話 息子
僕の名前は大河。
今日はどうしても外せない予定があって、任務には行っていない。
予定が何かってスイートガールとのデートさ!
スマートにかつエレガントにきめた僕とデートができる子はこの上ない幸せかな?
予定まで、クラシックを聴きながら紅茶を飲み優雅に過ごしていたお昼頃、遠隔通話が入る。
「はあーい。みんなの大河です。」
「大河か!!!こっちがやばい。魔界からの魔王直属部隊 ソロモン72柱がきた。イレギュラーな任務だ!!!今すぐ国から織天使セラフィスを出してくれと要望を繋いでくれ!それまで何とか持ち堪えて見せる!!!」
「っっ了解致しました!お父様!」
それだけ言うと、通話は切れた。
いつも冷静なお父様からの焦った声が聞こえた。
僕はすぐに行動した。
「あっ大河くん、まやで…」
「ソーリー今日のデートはキャンセルで頼むよマイエンジェル」
「えっ、ちょ、どういうこ…」
ぶち!
オッケーこれで好きに動ける!
次は帝国緊急通話だ。
「川尻大河と言います。旧都市町外れの教会で魔界軍のソロモン72柱を確認との事。織天使セラフィスの出動を要請します。」
織天使セラフィスとは帝国国王リノア様の私設兵団、全員が二つ名持ちの、パートナーも天使のみ。進化すると召喚獣が名前を持っている時があるのだけども、パートナーも全員名前持ちの化け物集団。
どのくらい強いかというと、僕のボキャブラリーを持ってしても言い表せない。
「了解いたしました。すぐに対応致します。現場には立ち寄らないようにお願い致します。」
機械的な女性の音声から無機質な言葉が返ってくる。
これで一安心かとは思うのだけれども、ざわざわくる、気持ちの悪いこの感じ、いてもたってもいられなくなり現場に向かおうとする。
「召喚サモン」
「クアーーー」
フェニックス、僕と同じで今日もイケメンだね!
「武器変形ウェポンモード」
全身が青白い焔で包まれて、背中から蒼い翼が生えてくる。
すぐに向かうよお父様!
―――――――――――――――――――――――――――
なんだよなんなんだよあの化け物。
暗黒化カオスモードとか言った後に、めちゃくちゃ全身から黒いオーラが吹き出てきたと思ったら何百何千って言う黒いナイフに変わりやがった。
身体の周りをフヨフヨと浮いていた、まるでクソオヤジの盾みたいな役割してやがる。
おかげでこっちは防戦の一方。
はなからこんなとこ来るんじゃなかった、場違いすぎる。
「ハアーーーーーッッ!!!」
クソオヤジが気合いで盾を修復していくが、出来たそばから飛ばされたナイフにぶち壊されていく。
「ハァハァ、これじゃあ桜子達の増援行けそうにないな。」
「増援?まだ勝つ気でいたのか?しぶといなさっさと死ね。」
「なぁに、
「後ろのお荷物から死ねば貴様ももう少し戦いやすくなるのにな」
悪かったな!お荷物でと思う僕だが本当のことすぎで、ぐぬぬとしか言えない。
クソオヤジは盾で止めきれないナイフの切り傷が、だいぶ増えてきた。
そんな時、
「お父様!!!!遅ればせながら大河参りました!加勢いたします!」
「大河????なぜお前まできた!!!!」
一瞬、だか敵はその隙を見逃さない。
自ら突進し、盾を割り、勢いに乗せたままナイフを打ち出す。
「グァーーーーーーーーーーー!!!!」
僕を守るため回避が遅れたのもあり、体中にナイフが刺さってしまう。
「ハァハァ、来てしまったものは仕方ないな。大河少しだけ時間を稼いでくれ、ヨズクナイフを抜くことを手伝ってくれ」
「すみません、お父様。だが僕の力でここは必ず食い止めて見せます。だがなぜ、ポチ、君がここにいるんだい?」
侮蔑するような目で、まるで邪魔者だというような目で僕を一瞥したあと、大河は敵の方へ駆けていった。
「ふんっ誰が相手だろうが関係はない、殺すだけだ。」
アムドゥキアスはナイフを振りかざして、大河の方へ向ける。
グザグサグサグサ、全てが大河を貫いていた。
「あっけないな。儚いものだ人の生というものは。」
ゴゥッッっと大河だったものは蒼く燃え盛り
「舐めてもらっちゃこまりますね、僕は何度でも蘇る!!」
《不死の焔》
それが大河の魔法であり絶対防御。
魔力が尽きるまで、何度も何度でも蘇る。
キッと睨み付け後
「勝負はまだまだこれからですよ。川尻大河参る!!」
「フッ、面白い。殺し尽くしてくれるわ。」
不適に笑うアムドゥキアスがそこにいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます