第6話 ソロモン72柱

それにしてもやばくないかこの状況。

平気で仲間の頭を切り落とすクレイジー野郎と割と目ガンギマリしてるクレイジー野郎。

隣にクソオヤジいなかったら命いくつあっても足りないな。


「おい。ひとついいか、お前らは何だ?」

クソオヤジ汗やばくないですか?


「我より力の無い者と語り合うつもりはない、さっさと死ね」


「キャハハ、アムちゃんひどくなーい?、いいよー教えてあげる、ソロモン72柱って聞いたことあったりなかったりー?」


「死にゆく者に説明しても無駄であろう。何も知らず安らかに死ね」


「いいのいいのーー人と話すの久しぶりなんだからー!悪魔王サタン様直属ソロモン72柱が一人、序列72位アンドロマリウスでーすっ!きゃぴ☆」


「仕方ないな、我、悪魔王サタン様直属ソロモン72柱が一人、序列67位アムドゥキアスだ。」


「自己紹介も終わったとこでぇー、犯っちゃいますかっ!」



禍禍しいというか、体の後ろから、揺らめく真っ黒のオーラが溢れ出してきている。


「「召喚サモン」」


アンドロマリウスのパートナーは尻尾が8本ある妖狐、アムドゥキアスのパートナーは雄々しい一本角のユニコーン。

「いきなり全力でいっくよーーー」


掛け声と共に、


「「武器変形ウェポンモード」」


2人とも武器らしい武器は持っておらず、着ている服が変化した。

アンドロマリウスは修行僧が着るような服に尻尾が8本

アムドゥキアスは4足歩行の真似か手足が地面に着いており、重たそうな鎖帷子を。


それを見たクソオヤジが叫ぶ

「桜子!!!楓子!!!全力だ!出し惜しみしたら殺されるぞ!!!!!」


誰に言うでもなく

「あいつらはやばい、魔界軍に新設されたソロモン72柱がこのタイミングで来やがった、最悪だッッ」


「「社長了解!」」

「「「召喚サモン 武器変形ウェポンモード」」」



「ヨズク、出来るだけ俺から離れるな、あいつらが本物なら逃げきれん!」


「おっおう。」

正直1人だけついていけてない感がすごい。


言ってるそばから来た!

アムドゥキアスがスピードに身を任せての突進。

「試させてもらうぞ、過去の遺物よ」


「そうはさせんよ」

盾が自動で前に出る、4、5枚割った所で、アムドゥキアスの動きが止まる。


「ほぅ、噂は嘘ではないようだな《不退転》とやら」


「ねぇーーーアムちゃん!暇なんだけどーー!!女の子2人もらってくね!」

ふわり、尻尾を軽くアンドロマリウスが振ると、桜子と楓子が浮かび上がる。


「「キャーーーー」」


「くそ、お前ら時間稼いどけ、必ず後でそっちにいく!」


やばい、桜子のパンツ見えた。


さてさて、一応僕も身体強化くらいしておくかな。

「召喚サモン」

「ワンッッ!」

「武器変形ウェポンモード」


ショートソードを片手に持つとアムドゥキアスが語りかけてきた

「その犬、まさかお前が…くくくっ運命とはつくづく面白い、輪廻の渦ここで断ち切ろうじゃないか」


へっあいつ今なんて、僕の犬みて何かいったのか?

くくくっって笑うような電波君無視でもいいよな。


「ヨズク、一気に勝負をかける。俺から離れるなよ。」


「燃える木々 朽ちぬ炎 沈みゆく脚

我は求めん 不屈の魂 宿れ主の元へ」


「不退転の炎」


紅い火柱がクソオヤジと盾から登り始めたと思ったら半径3m以内の地面が熱で溶け出している。

どんな熱量だよ、不思議と僕は熱くないんだけど。


「火達磨モードッッ!!!!!」


盾がめっちゃ大きくなった。

今まで40センチくらいの物が優に僕の背丈くらいまで。


「ハァーッ!」

気合いを込めて念じると盾な縦横無尽にアムドゥキアスに襲いかかる。


ガンッガンッガンッっと重たい音と共にアムドゥキアスにのしかかる。



バキィーーーーーーーッ

だが幾重にも重なった盾は割れた。



「フンッ中々やるな時代の遺物よ。面白い物を見せてもらった、礼だ。全力を尽くそう。」




「”暗黒化カオスモード”」




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