第3話 侍

「つかれたーーーー!」

誰もいない店で1人でため息。

パートのうっちゃんナイスアシスト。


帰りも徒歩だ、

「召喚サモン」


「ウーーーワンッッ」

かわいいなぁ。

ペットとしてのレベルは最強でしょ。

僕も戦えるようになりたいなって思った時期はあったさ。


パートナー人生において1度だけ進化をする時がある。

それは大事な物を壊した時。

言い伝えレベルの話。

僕も壊した、たくさんの物をこわした。

1番きつかったのは桜子からもらったピアス、なーんも変化はなかった。

その時諦めたよ所詮は言い伝えだって。


今、世界は4つの国があって、お互いがお互いを牽制中。

僕がいるリノア帝国、エクシード魔国、中央特区連合国、魔界。

それぞれが、独自の文化を気づいていて、貿易なんが盛んに行なっている。

帝国の皇帝リノア=三千院=ハイデンリヒ17世は化け物中の化け物だ。

テレビで見たときに、使役してたミカエルは1分で山々を更地に変えていた。

『法の番人』を主体とする、暗殺部隊が自慢の国。

いつかと思うことはあったけど、今はもうない。



そんなこんな考えてたら家についた。

馬鹿騒ぎが聞こえる、どーせ大河の今日の自慢大会が開かれていることだろう。

帰りたくなくなったので、近くをふらふら散歩してから帰ろう。


暗い夜道、いつもより黒いそれは気分がとてもいい。

「アォーーンッッガウガウッッ」

横の公園から聞こえた、ふとした遠吠え。

ガツガツガツガツ、何かを食べているような骨と骨がすり合わせられるような音。

シルバーウルフがそこにいた。


魔物のランクC。どうあがいても自分ではかなわない。

それはこちらを見るなり駆け出してくる。

(やばい逃げなきゃ、そもそもなんでこんなとこにこいつが)

考えていても仕方ない、足はその場で硬直してしまっている。

迫りくる狼の牙、、、

喰われる!!!!!!!!

ゾワっと自分の背中から黒い何かが溢れでそうになる。。。

《まだだ、、、ヨズクにはまだはやい。。》

今の誰の声だ?僕か?

こんな時になんだよなんなんだよ!!!!



死んだと錯覚した、横から


「閃炎の狭間 揺れる陽炎 燻るヘビ」


『蛇炎砲』


高速のレーザーが僕の横から伸びていた。

音もなく、生命の灯火すら残さず消えていく狼は灰になって消えた。


「無事か?」


「おかげさまです。ありがとうございます。

死んだと思いました。」


「ならいい、、、

ッッッ其方心に何を飼っている?

この世の理から外れた化け物を其方の心にみた。」


「一瞬後ろの方から真っ黒な気配がきてて、気持ち悪い感じにはなりました。あなた何を知っているんです?」


「まぁいいさ、来たら大戦に備えて拙者は護るべき存在。世の理を変えることはできぬ。さらば」


「あっ、、待って!!!」


なんだったんだあのヘンテコ侍…

とりあえず疲れた帰ろう。。

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