第5話コンパチモンスター娘
「それじゃあ、俺が二人の色違いゴーレム娘とで3Pした話をするからな。ゴーレムは機械人形。だからカラーリングパターンも豊富なんだ。店側も4人対戦5人対戦とかも勧めてくるんだがな。経済的な問題で辞退させてもらった」
「なるほど。それじゃあ、ホリーさんがゲームでガッポリもうけたら10人対戦なんてのもできるかもしれませんね」
「そ、そうだな……」
本音を言えば、経済的な問題以外にも精力的な問題もあるんだがな、チュン。ハーレムって、フィクションではいいが実際にやるとキツイぞ。俺みたいな凡人はいっぺんに2人も3人も相手にすると大変なんだ。たいてい一発射精するとどうでもよくなるし。かといって射精を我慢するのもなんのためにハーレムをするんだって話になるし。
しかし、そんな現実をチュンに言ってもしかたない。童貞のチュンにはピュアにハーレムを夢見てもらっていよう。
「チュン、まずは陰毛だな。たいてい陰毛は髪の毛と同じ色だから、『あそこのおけけもコンパチなんだね』なんて言うのがたしなみだぞ」
「なるほどお。陰毛ですか。でも、ゲームのグラフィックで陰毛ってありですかね?」
「それもそうか。ゴーレムは別に獣人みたいに体毛モッサモサじゃないからなあ。陰毛でのタワシ洗いは風俗では普通のプレイなんだが」
「『タワシ洗い』? なんですか、それ」
「ああ、例えば右手と左手をそれぞれのゴーレム娘に股間で挟んでもらってな。陰毛でタワシみたいに洗ってもらうんだ」
「なるほどお。そんなオプションが。僕、基本的に自作のエロ画像でしかオナニーしないから実際に男女がどんなことをするのかよく知らないんですよね」
「まじで? チュン。あんたAVとかエロ漫画とか見ないの?」
「お店でレジの店員とやりとりするのが恥ずかしくて。だから、ホリーさんが話してくれることはすごく参考になります」
俺としてはその自作のエロ画像が気になるな。実際の女体を知らないから、女の子にもチ○コ生えてたり、女の子に前の穴がなくてお尻しか穴が空いてなかったり、お前それどこにチ○コ突っ込んでんだよって絵ヅラになってたりするのか。
「僕のことはどうだっていいんですよ。早くゴーレム娘とのコンパチプレイの話をお願いします」
「おお、そうだったな」
正直、このままチュンがこじらせ続けるとどうなるか興味はあるけれど……下手なモンスター娘のエロ画像を俺のゲームに使われても困るし。風俗のレビューを続けてやるか。
「ほら、エロマンガで双子ってジャンルがあるだろ。基本的には似た感じだ。双子ものだと『やっぱり双子だな。感じやすい場所もそっくりだぜ』なんてセリフが出てくるけど。コンパチゴーレムにもそんなことを言ったりする」
「なるほどお。でも、双子と違ってコンパチキャラだと色を変えることでイメージも変えられますよね。ホリーさんがプレイなされたゴーレム娘は色違いだそうですが、性能はどうだったんですか?」
『性能』か。こういう話題だといやらしく聞こえるな。それはともかく。
「性能は普通の1Pキャラと2Pキャラって感じだったな。つまりほとんど同じってことだ。しかし……色違いはイメージ違いか。それはいいアイデアだな。白いゴーレムなら正義っぽいし。黒いゴーレムなら悪者っぽいな、チュン」
「しかしですね、ホリーさん。そんなこと日本人が理解できますかねえ。それに容量がかつかつですよ」
「そうだよなあ。アメリカには『ダンジョンアンドドラゴンズ』があったから、秩序や混沌と言った属性があってそれに対応する職業がある。あるいは属性武器や属性魔法があって、モンスター娘に違う効果を与えるなんてことが一般的だ」
「ですけど、テーブルトークRPGの文化がない日本でそんなの理解されませんよ、ホリーさん」
「だよなあ。モンスター娘へのダメージの与え方はこうげきとまほうの二種類にしぼるべきだな。まほうがどんなまほうかは説明書で解説するか。とてもじゃないけどそこまでゲームの中で説明できない」
「じゃあ、ステータス異常魔法はどうします? ホリーさん。睡眠魔法とかまほうを封じ込める呪文とか……」
「それはいる。はずせないぞ、チュン。モンスター娘を眠らせたり、まほうが得意なモンスター娘のまほうを使えなくしてぐへへな展開を俺は妄想したいんだ。チュン、そのためなら俺はひらがなの『り』とカタカナの『リ』を同じ文字にしたり、使用頻度の少ない文字を使わないテキストを作って容量を減らして見せる」
「そ、そうですか。ホリーさんがそこまで言うのなら、ステータス異常魔法のプログラムを組みますけれど……ホリーさんの要領削減を期待していいんですね」
「まかせてくれ。邪悪なダークドラゴン娘を出したかった。そんな邪悪なダークドラゴン娘を正義の勇者で手籠めにしたかったが、『ク』はそう使わないからダースドラゴン娘にする」
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