第7話 もしかして、図々しいのでは?

1枚ずつゆっくり食べて、次が4枚目になる時だった。

「赤い宝石のやつ食べたい……です」

食べさせてもらってる身で、それは図々しいのではないか、と恥ずかしくなり思わず俯く。

「「……!?」」

「……っ!!」

この場にいる自分以外の人たちが、思いっきり顔をこちらに向けたなんて知る由もなかった。土下座した姿勢のままこちらを見ようとして、会長の首が悲鳴をあげたことも。



顔を赤くして俯いているとまたもや、「はいっ」という言葉とともにずいっと差し出された。それは赤い宝石が中央に埋め込まれたものだった。

もぐもぐと食べていると「宮瀬ちゃんのほっぺみたいに赤いねえ」とハーフアップではない人の声がした。

「??」

声がする方に視線を向けると、眼鏡の男子生徒、会長、副会長、ジニアスファイブの1人である佐倉さん、始めからいた男子生徒という順番で立ち、おれを見ていた________。

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火曜日の生徒会室には鬼がいる 涼乃 @3733373

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