第4話 バッドエンド?
ヒッ!めっちゃ見られてる。ていうか皆眼力すごい。こわっ。
生徒会室には役員と思われる人が3人いた。副会長を含めると4人なのだが。
「君は2年の……。何か用かな?」
会長が睨みながら用件を聞いてくる。
「あ、あ、あああの……!佐倉しゃんに課題のこきょで、お話がが」
あ、詰んだ。噛んだ。恥ずかしいいいい……。
人見知りパワーを発揮したおれは思いっきり下を向く。
数秒の間。
その後響き渡る笑い声。
「ハッハハハハ!フハハハハハハ!!」
鬼がいる。ていうか悪魔!?ゲームの悪キャラ感ハンパないっす。
いきなりの大音量にビクッと顔を上げると、その場にいる全員が笑っていた。いつも教室で優雅に笑みを浮かべる佐倉さんまでもだ。
ひゅっ。あ、喉がなった。
じりじりと入ってきた扉に向かって後退りをすると、背中に人の体温。
「逃がさないわよ(はーと)」
副会長が肩に手を乗せる。
死亡エンド?
ここがおれの墓場かな。
いや、攻略ゲームじゃないんだけどおおおお。
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