入れ替わりで異能獲得

「大丈夫ですよ。さあ中に入りましょう。」

「そう?まあ入ろうか。」


少し疑問に思われたが、ホテルに入ってくれた。そしてベットに着くと私は早速、この女性について考え始めた。


「まあ、まずお風呂に…あれ…。」

「よし…。」


私と女性の方はそのままベットに寝てしまったそして女性の方だけすぐに目を覚ました。


「これがあの女性の体か…試しに…うぅ、トイレ…。」


女性の方は自分の体に触れると直ぐ尿意を感じたのかトイレに行った。


「私は…寝ているね。よし、これで分泌液操作能力ゲットしたんだね。」


そう女性の方は今私だった。入れ替わって分泌液操作能力をコピーしたのだ。今日私自身で会ったのはこれが目的であった。私自身でないと入れ替わりが出来ないからだ。そして私が睡眠導入剤を飲んでいた理由も、すぐに私が起きてしまっては入れ替わったことがバレてしまうから。別にバレてもいいんだけど、私はこの女性の方と初めてをする事になってしまうので今まで折角真利ちゃんや香夜が守ってきたのに申し訳ないと思い、こう言った手段をとった。


「にしてもぐっすり寝ていますね。私も寝ますか。」


入れ替わって戻るまでの2時間、この体で特にすることも無いので私の体と一緒に寝ることにした。そして3時間がたち、目覚めると元の体に戻っていた。隣に女性の方も寝ていた。


「そろそろ起こしますか。起きてください。」

「んんん…。あれ私寝ていたの?えっ21時過ぎ…。」

「お疲れだったんですね。私、もう遅いので帰りたいと思います。」

「そっか…何も出来なくてごめんね。じゃあ私がホテル代出すから先に出ていいよ。私はなんか体が重いから後で出ていくね。」


体が重いということは本当に疲れていたのだろう。


「わかりました。ではお先に失礼します。」


そういうと、私は部屋を出てホテルを後にした。そして家に帰り、心配するお母さんの横を通り、自分の部屋に行った。


「これで、分泌液操作能力をコピーできたわけだし、明日香夜達に伝えてこれこら使っていこう。あの女性の方優しかったな。また何度か頼むとか言っていたっけ?頼まれたらまた楽しめるかな?」


私はこんな事を繰り返してきて初めて楽しみが生まれた瞬間だった。そしてお風呂に入って部屋で寝て、朝起きて学校生活を送って放課後を迎えた。放課後私が話があるから、私の家に来て欲しいと、香夜と真利ちゃんにメールを送り、2人は私の部屋にいた。


「話って何?」

「一昨日あった女性の方の事なんだけど、あの人能力者で私ちょっとその能力欲しくて昨日あって入れ替わったんだよね。」

「昨日あったの?なにかされなかった。」

「私自身で睡眠導入剤を飲んでいたから入れ替わって寝ていたし、私も女性の方の体で寝たから何もされてないよ。」

「そうなんだ。でさ、どんな能力なの?」

「それはね…。」


私は真利ちゃんに聞かれたので香夜に触れた。質問した本人に触れてしまっては目の前で起きたりしないので分かりにくいだろうと思ったからだ。


「えっ…と、トイレ借りてもいい?」

「いいよ、行ってらっしゃい。」


香夜は直ぐにトイレに向かった。


「ん?」

「今のが新しい能力、分泌液操作だよ。」

「そういう事か。香夜が突然トイレに向かったのは由理ちゃんに能力で尿意を感じさせられたからなんだね。」

「その通りだよ。この能力は分泌液ならなんでも可能らしくてね。この能力で何度も私はいかされてしまったんだ。」

「だからかなり疲れていたんだね。」

「この能力と接触快楽で相手をさらに気持ちよくすることが出来たら、もっと人が近づいてくると思って昨日コピーさせてもらったの。」


今は週に1、2回のペースだけど、この能力で3、4回になればもっと香夜達と一緒にいられるので私はこの能力が欲しかったのだ。


「確かにこの能力は、使えるね。」

「ん?どうしたの?」


するとトイレから香夜が部屋に戻ってきた。


「由理ちゃんが新たな能力を得たから、これからもっと稼げるねって話をしていたんだよ。」

「新たな能力?もしかしてさっきの私の…。」

「それも関係しているんだよね。」

「うん。」


そして香夜にも新しい能力を説明した。


「へぇ、それは使えるね。」

「そうでしょう。」

「まあ今日はこれを2人に伝えたかったから呼んだんだ。この後どうする?」

「そうだね…暇だしカラオケ行く?」

「いいね。」

「私も行っていいんだよね?」

「勿論でしょう。さあお金もって行くよ。」

「うん。」


そして私の家から出てカラオケに向かい、カラオケで私と香夜と真利ちゃんは歌を楽しんだ。人生で初めてのカラオケはものすごく楽しかった。今まで友達と遊べなかった分存分に友達と遊んでいられる時間を満喫していた。だが時間はすぎるもので気づいたら21時前になっていた。


「もう21時か…。」

「もう帰らないとだね。」

「そうだね…。」

「まぁまたこうやって遊ぼう。」

「うん。」


そして私達はカラオケ店から出て自分達の家に帰った。

次の日、学校登校の最中にちょっと能力で遊んでみたくなった。

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心が触る私と貴方(ミーアンドユー) キサト @Killmessiah

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