入れ替わりは楽しい
「そんな事ないよ。私は私の出来ることをしたいんだ。」
「そうそれなら…。」
「まあ本人がやる気ならそれでいいかな?」
そして私たちは3人で入れ替わりや読心術、接触快楽を使ってお小遣い稼ぎをするようになった。これが私達の関係の崩壊に繋がるとは今は思ってなかった。
話し合ってから3日目の放課後、ついに行動を開始した。
「あのもしもし…。」
まずは読心術で相手の心を読みながら電話し、大丈夫そうなら話を切り出す。
「私いや、私達実は超能力を使えまして…。」
そして話を進めてOKが出たら、電話した相手と待ち合わせし、待ち合わせの場所に行く。
「あなたが…。」
「そうだよ。はいこれ。ってか話は本当なのかい?」
「本当ですよ。もし嘘だと思ったら終わったあとに言ってください。半分返しますので。」
「それならわかったよ。」
そしてホテルに行き、2、3時間やってからホテルを出る。
「話は本当だったね。いい体験ができたよ。ありがとう。」
そして家に3人集合し、お金を分ける。1回5万円でホテル代金別だったので私と香夜で2万、真利さんは1万円という配分。
「真利さん本当に1万円でよかったの?」
「私は電話して相手の心を呼んだだけだからね。香夜は体を使ったわけだし、由理さんは精神を使った訳だから2人が多くて当然だよ。」
「まあ痛い思いをしたのは由理だから私は1万円でもいいんだけど。」
「いや、そんな訳には行かないよ。香夜は体を使ったんだしさ。ゴムしていたとはいえね。」
「私の体でやっても…。」
「処女は大切にしないとダメ。私や香夜は彼氏と最初したんだからね。由理さんも好きな人とやるべきだよ。」
「それに由理自身でやると私の立場が無くなるし…。」
「そうだね…。」
確かに私がやってしまうと、真利さんと私がやっていて、香夜は何もしないでお金を得るじゃ、不公平かもしれない。
「まあ相手は、読心術で心を見られながら、接触快楽でさらに気持ちよくされているんだし、天国を味わっている事間違いないんだよ。だから5万円をホテル代金別で貰っても何も文句は無いはずなんだ。」
まあ確かにそうだけど、快楽の為に5万円という大金を毎回使うようなお金持ちってそんなにいるのかな?それに読心術でこっちは電話している最中も見ておるわけだし。
「今こんなことがいつまで続くのかなと考えたよね。まあ確かに5万円という大金を払わせるんだし、そう毎回は出来ないよね。週に1、2回出来ればいいって所かな?週に0回でも1ヶ月に何回か出来ればいいと私は考えているけど。」
「私も1ヶ月に何回か出来ればいいかなと思っているよ。」
2人はそこまでお金を求めている訳でもないんだなと私は思った。
「そうなんだね。ならこれからも3人で楽しくやっていこう。」
「いや由理…これ楽しむことではないんじゃない?」
「そ、そうだよね…。」
私は一体何を言っているんだろう。その後色々と話をしたあと、解散して家に帰った。
「ただいま。」
「おかえり、友達と遊んで楽しかった?」
「楽しかったよ。」
親にはやっていることは秘密だ。まあ言えるわけないんだけど。
「そう、それなら良かった。今まで友達と遊ぶ事はさせてこなかったし、相手が超能力を知っている子だから遊ぶのを許しているけど、あんまり遅くまで遊んじゃダメよ。」
時計を見ると22時をまわっていた。確かに夜遅くに帰ってくると親が心配するのは仕方ない事だろうと思った。だからと言って今回限りに出来ないし、次から早く帰ってくるよとは言えない。
「心配しなくても大丈夫だよ。私にやっと遊べる友達が出来たんだよ。夜遅くまで遊びたくなるに決まっているじゃん。今凄く楽しい。」
「そ、そう?それならいいけど…。」
お母さんも異能の事があって自由を縛ってきた感はあったのだろう。それ以上夜遅くに帰ってくる事を否定する事は言わなかった。
そして週に1、2回のペースで真利ちゃんが電話受け答えし、香夜が体を貸して、私が香夜で相手に快楽を与え、お金を頂き2人のいる香夜の家に行く。それを放課後繰り返していた。そんな事を2ヶ月続けたある日、いつも通り、香夜の家に行き真利さんと話をしたらこう言われた。
「今日はどんな人なの?」
「今日の相手は…女性の方だよ。」
「えっ?」
相手が女性と聞いて耳を疑った。いつもはおじさんやお兄さんなど男の方だったのに、女性同士って…。
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