香夜と入れ替わり…。

「あれ?」


目が覚めたらしらない個室のベットに寝ていた。手を見るに入れ替わっているのは確かだ。まず部屋の雰囲気が少し暗いいや、赤いと言った方が正しい。起き上がってさらに周囲を見渡す。勉強机やものが置いているような棚が無い。これが香夜の部屋なのだろうか。


「ん、起きたの?」


隣を見たら知らない大人の男性がいた。しかも全裸…私も全裸になっている。


「…。」

「どうしたの?さっきまでと反応が違うけど?」


さっきまでとは一体…。香夜は一体何をしていたのだろうか。


「せっかく起きたんだから第2ラウンド始めようか。」


第2ラウンドってなんの事だか私には分からなかった。男性が私に触れてきた。私は抵抗し、払い除けた。


「何何?ほんとさっきまでとは違うね。そういう事されると更に興奮してくるんだけど。」


すると男性は私の両手を掴むと全裸の私をベットに押し倒して来た。


「は、離して…下さい…。」

「まさかこんな事が出来るとは思いもよらなかったよ。興奮してきた。」

「いやぁー。」

「いい悲鳴だね。」


その後、私は男性に1時間半以上抵抗できずに全身を襲われ続けた。私の初めてがこんな感じになってしまうとは思いもしなかった。実際には身体は別人なので心の初めてと言う事になるけど。終わった後私は号泣していた。


「こんな演技も得意なんだね。本気で泣いているみたいでゾクゾクしたよ。」


みたいではなく本気で泣いているんだけど。


「とても良かったよ。本当に襲っている感じがして刺激的だった。ありがとうね。今回は少し弾んであげるよ。」


私としては襲われていたんだけど。それよりも気になることがあった。


「…弾むって…?」

「それは最後のお楽しみ。」


最後のお楽しみって一体…。しかし、この男性は声を聞いているとそこまで悪い人では無さそうだ。こんな人がこんなことをするとは到底思えない。入れ替わる前の香夜がどんな事をしていたのかとても気になるが、入れ替わった事はなるべく黙っていたい。でも今回の件でバレたかもしれない。いや、確実にバレただろう。明日会うの怖いなぁ…。私は泣き止んでそんな事を考えていた。すると2時間が来た。


「眠くなってきた…。」

「疲れたんだね。丁度ベットだし、そのまま寝ていいよ。おやすみ。俺もまた寝るよ。」


すると男性は隣で寝てしまった。この人一体なんなんだろう。そんな事を考えていると私は寝てしまった。数分後目が覚めたら、自分の部屋にいた。元の体に戻った。


「私の身体、ベットにいたままだったんだ。もしかして本当に香夜、熟睡していたのかな?。」


私の身体はベットで寝ていた。入れ替わる前と特に変化は無かった。香夜は熟睡していたらしく幸いした。入れ替わった事にさえ気づかれて無いのかもしれない。自分の身体で起きた時に気付くかもしれないけど。


「こんな時間か…明日学校だし、そろそろ寝よう。」


時計を見たら深夜0時を過ぎて次の日になっていた。私は明日学校なので特に考えること無く寝る事にした。いや、考えたくなかったのかも知れない。そして朝目が覚め学校に登校した。

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