第8話

 おうまがどきの空港にはあいしゆうがただよっていた。

 二〇世紀の最後となる夜がばくぜんとはじまろうとしていた。

 新世紀へのかんたいどうしていた。さんらんたる新世紀にしよけいされるはずのわたしはひようかんなる警察官らとともにおんみつにロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港へととうちやくしていた。異例の事態であった。どうもうなるけいしゆうとなったわたしはかいなるりよかくによってしよけいじようへとうんぱんされることとなった。不可解にちがいなかった。どくなるぎようあいしていた遺族がばくだいなる権力をらんようして異例のうんぱんこんがんしたためだという。りようてきなる罪を宣告されたわたしはごうでもほんをくわだてたしゆんかんには臨時にしよけいされるらしい。おもわくがあきらかとなった。ゆうすいたるロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港のなかをゆうどうされてゆくわたしはおうようたるがんぼうのままかつするパイロットとかいこうを果たした。わたしの父親であった。どうもうなるけいしゆうとなったわたしは真実の父親の操縦によりしよけいじようへとうんぱんされる運命とされたのだ。わたしたちはれちがった。悪いたずらなるかいこうを果たした父親はゆううつなのか祝賀するのかわからないひとみでわたしをいちべつした。

 いろの月光がゆうすいたる空港をほうようしていた。

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