第7話

 ゆうすいたるほうていにはこんぺきの陽光がしこんでいた。

 ふつぎよう時のそうかいのようにせいひつなるふんまんしていた。

 ちんもくしたままとびらがひらいた。おうようとしてきようどうされてきたわたしはそうなるせいじやくに支配されているワシントンD.C.上位裁判所へといんぎんに足をみいれた。りゆうりようたるどうこくひびきわたった。どくなる最高経営責任者=CEOのをあいしていた遺族がどうもうなる容疑者たるわたしのにゆうていとともにぼうたるなみだをながした。わたしはめいもくした。もくとうするようにひとみつぶるとがんなみだうるんでしまった。裁判はれつをきわめた。容疑者たるわたしの無罪を主張する弁護士とりようてきなるごうとう殺人を主張する検察とが激論をたたかわせた。無罪判決は絶望的であった。どうもうなる容疑者たるわたしそのものがもうれつなる検察側の主張をことごとくにんしてしまったからである。かくりようたるほうていはふたたびせいひつとなった。容疑者たるわたしの運命はけんめいなるばいしんいんたちにしようあくされた。裁判はしゆうえんをむかえた。げんしゆくなるばいしんによる結論を尊重してぜんたるがんぼうの裁判長は容疑者たるわたしにけいを宣告した。いわくけいもまた殺人にほかならないと。けいは悲劇のはじまりではなく終わりであると。ほうていそうぜんとした。あんたんたるけい宣告にげつこうした弁護士がゆうようたる裁判員たちにむかってざんぼうをあびせかけた。いわく悲劇は終わっていないと。真実が勝利するまで悲劇はえいごうに終わらないのだと。情熱的なる弁護士はほうていじよくした罪でほうちくされてしまった。

 さんらんたる太陽はめいもうたるらいうんかくされてしまった。



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