第4話 呻き声
翌日の昼のこと、浜に
案に
レペセセはファナフェを背負ったまま浜を行き来して、それら漂流物に端から火を付けた。湿っていようが乾いていようが構わず、半狂乱の
弱々しい
すぐさま木陰に駆け込んで
ほとんどが
ファナフェからはもう、自ら進んで飲み下す力さえ失われつつあった。
レペセセは誰にともなく毒づいて白髪頭を掻きむしった。
赤い
忍び寄る絶望を追い払うように、レペセセは己の頬を張った。
彼は再びファナフェを背負い、
上がらない足を砂に取られた。顔から浜に突っ込んだ。
何か込み上げて来るものがあって、
神は確かにいると思った。
きっと待っていたのだ。レペセセがファナフェを深く
見透かしていたのだ。孤独ではあっても穏やかな、この島の暮らしにすっかり慣れた
笑うレペセセは膝立ちになって天を
怒鳴るような
こよなく晴れた大空も波光る大海原も、今の彼には暗黒の世界さながらに見えた。
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