Chapter:2 "Summer"
Act:3『ボク達もする?』
-教室-
唯「女子は『下着が見えてしまうと恥ずかしい』とスカートを押さえるだろう」
蛍「ああ、そうだな」
唯「ボクはそれが納得いかないんだ」
蛍「なんでだよ」
唯「だったら穿かなければいいんだよ下着なんて」
蛍「その理屈はおかしい」
*
唯「中学生から高校生になって変わったところってどこだろう」
蛍「うーむ、想像つかんな」
唯「外見上だと、君は間違いなく身長が伸びたね」
蛍「ん、それは確かにそうだな」
唯「ボクのスタイルにも、メリハリがついたよ」
蛍(メリハリも凹凸もないぞ……)
*
唯「特技はいやらしい音を口だけで出すことです」
蛍「やらなくていいからな」
ずちゅっ ぬちゅ くちゅ くちゅ
蛍「それどうやって出してるんだ!?」
唯「ふふ、さあね? 企業秘密さ」
蛍「企業じゃねえだろ!」
*
唯「おや、子ども達が賑やかだね」
蛍「そうだな」
唯「ねえ、子どもは何人欲しい?」
蛍「いきなり何聞いてんだお前」
唯「いいじゃないか。純粋に聞きたいんだよ」
蛍「……まあ、二人以上は欲しいかな」
唯「ふむ、最低二回か……いや、双子なら一回で済むね」
蛍「おい、なんの回数だ」
*
蛍「お前って、いつもスカート短いよな」
唯「そうだね」
蛍「中学の時から短かったよな」
唯「そうだよ。基本的に見えそうで見えないくらいの」
蛍「何か理由でもあるのか?」
唯「見られるとドキドキするからね」
蛍「変態じゃねえか」
唯「やめてくれよ……興奮するじゃないか」
蛍「するな!」
*
キャッキャッ
*「好きだよ」
*「私も♡」
唯「お熱いね」
蛍「そうだな……」
唯「……ボク達もする?」
蛍「なんでだっ!」
*
唯「白いTシャツだけ着ているとスタイルがよく見えていやらしくなるらしい」
蛍「それで着てきたのか」
唯「うん。どうかな?」
蛍「どうかなと言われても……」
唯「やっぱりボクでは力不足か……んーっ」
蛍「おい、伸びをするな」
唯「えっ、どうして?」
蛍(……ヘソが見える)
唯「?」
-宮澤家-
唯「気になることがある」
蛍「なんだよ」
唯「君の部屋にはエッチな本がたくさんあるだろう」
蛍「えっ」
唯「どこから入手しているんだい」
蛍「ちょっと待て急にそんな話をぶち込んでくるな!」
唯「ぶ、ぶち込むなんて……!」
蛍「そこに反応するな! というか、なんで知ってんだ?!」
唯「いやあ、この前君の部屋に行ったときに好奇心で探してしまった」
蛍「なにしてんだテメェ!」
唯「歳上のお姉さんシリーズ」
蛍「うぐっ」
唯「巨乳シリーズ」
蛍「ぐぬっ」
唯「妹シリーズ」
蛍「おいちょっと待て、それは知らないぞ」
唯「命令ゲーム」
蛍「なんだそりゃ」
唯「ボクが『命令です』と言ったことをしてください」
蛍「それ以外はするなってことだな」
唯「そう。それじゃあ行くよ」
蛍「っしゃこい」
唯「命令です。ボクの足を舐めなさい」
蛍「するか!!!」
唯「むしろボクが君の足を――」
蛍「させるか!!!」
蛍「……」
唯「あはは、この漫画面白いね」
蛍「おい」
唯「なんだい?」
蛍「あんまりベッドで寝転がるな」
唯「嫌かい?」
蛍「嫌ってわけじゃないが……」
(スカートがめくれかけてて困る)
唯「……誘ってるんだけどな」
蛍「襲わねえよ!!!」
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