解説:君や、極みに登りたらんか
テーマ「おめでとう」。
祝福か! よし皇帝即位だな!
皇帝即位に関しては、ただでさえ「
自分の認識としては、先に徐広に感動した感じでした。宋書徐広伝に乗る記事
及高祖受禪,恭帝遜位,廣又哀感,涕泗交流。謝晦見之,謂之曰:「徐公將無小過?」廣收淚答曰:「身與君不同。君佐命興王,逢千載嘉運;身世荷晉德,實眷戀故主。」因更歔欷。
(
こいつが、すっげーカッコよかった。その後世説新語に触れると、
魏文帝受禪,陳群有慼容。帝問曰:「朕應天受命,卿何以不樂?」群曰:「臣與華歆,服膺先朝,今雖欣聖化,猶義形於色。」
まーこれは、本編で語ったとおりです。陳羣かっけー。ちなみに息子の
このふたつを合わせて語りたい、と思ったんですが、ここでネック。今のまんまだと、謝晦がただのピエロ。彼は彼でおいしいエピソードを抱えている人なので、そこも紹介しようと思ったんですが……物語にしたら、間違いなく四千字をオーバーしてきます。あとは物語のピント、というより徐広の直剛さがぼやけちゃう。だから諦めました。なのでここでは、そいつを供養しようって思うよ!
謝晦は本文中に「名士」「貴人」と書いているように、めっちゃセレブです。と言うのも、宋の前の国である晋は、彼の先祖、
一つは晋出身の姦雄、
中でも、はとこの
さあ、謝晦ですよ。
かれは劉裕即位の際、その式典の華やかさを眺めながら、劉裕に言っています。「ここに謝混がいないのが寂しい」と。
謝晦の一族は、うまく劉裕に取り入り、宋の時代にもたくさんの名士を輩出しています。しかしながら、一方では親族を殺されたことを恨みに思ってもいた。しかも、それを劉裕に直接ぶつけてきた。
劉裕は、謝晦の言葉に「お前の言うとおりだ、俺も寂しい」と返しています。しかし一方で、遺言では「反乱を企てるとしたら謝晦辺りが怪しい」とも言っている。そして劉裕の死後、謝晦は本当に反乱を起こし、敗死しました。
参考:
世説新語 方正3
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884883338/episodes/1177354054884957337
宋書
巻四十四 謝晦伝
https://zh.wikisource.org/wiki/%E5%AE%8B%E6%9B%B8/%E5%8D%B744
巻五十五 徐廣伝
https://zh.wikisource.org/wiki/%E5%AE%8B%E6%9B%B8/%E5%8D%B755#%E5%BE%90%E5%BB%A3
○頂戴したコメント
2019年3月29日 wazzwallasis様
ゆっくりとひたれる雰囲気でした!セリフの切れ味が上質!
2019年3月28日 梧桐 彰様
寂寥
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